
- 最近流行のメガネの形は?
- 流行遅れの形は?
- 丸メガネが流行っている理由は?
JINSやZoffが登場する前、メガネにトレンドはありませんでした。メーカーが何となく作ったメガネをお店が仕入れて販売するだけでした。
メガネはファッショントレンドとは無縁でした。
JINSとZoffが、ファッションとしてのメガネを定着させ、メガネのデザインがファッショントレンドと連動するようになりました。
メガネの形状やカラーにトレンドはありますが、流行遅れというものはありません。なぜなら、メガネの形状やカラーはどれも定番だからです。
この記事では、メガネの流行について詳しく解説します。眼鏡業界の人にインタビューしてまとめた内容になります。


メガネのトレンドは誰が作っている?

JINS、Zoff、OWNDAYSがメガネのトレンドを作っています。伊達メガネを掛ける若い世代を中心に、目が悪くない人を巻き込んでメガネの流行を生み出します。
JINSなどでは、伊達メガネの販売が全体の2~3割を占めています。ファッションでメガネを買う人のほとんどの人がJINS、Zoff、OWNDAYSで購入しています。

老舗の中規模なメガネチェーン店は、JINS、Zoff、Owndaysで売れている商品を参考にして商品を作ります。ここ10年で立場が逆転しました。
以前は、新興メガネチェーン店が老舗チェーン店を視察して、商品を真似していましたが、今は逆です。
売上の面でも差をつけられています。モール内で競合している場合、老舗のメガネ屋さんはJINSの半分程度の売り上げしかないことがほとんどです。
丸メガネの流行りの理由

ファッションアイテムとしてメガネが定着して人気が出たのが、メタルの丸メガネ。
細身のメタルの丸メガネが流行っている理由は3つあります。
- 顔の印象を変えない
- 程よいドレス感を出せる
- こなれ感を演出できる

きちんと感を出せて、細身で主張が弱く、コーデに取り入れやすいです。
服装もゆったりしたものが流行っているので、メガネのトレンドとファッショントレンドがハマり、メタルの丸メガネは不動の地位を獲得しました。
下の画像のような丸みを帯びた、ゆる系クラシックメタルは、リラックス感があり、抜け感やこなれ感を演出できます。



丸メガネは10年以上続いているロングトレンドです。コーデに取り入れやすい細身クラシックはこれからも続く息の長いトレンドになると思います。
メガネに流行遅れはある?黒縁メガネは流行遅れ?


メガネに流行はありますが、「流行遅れ」というものはありません。なぜなら、メガネの形状は限られていて、どれも定番だからです。
10年以上前に人気だった黒縁のウェリントン型メガネは、今も定番として人気です。
とはいえ、「濃い」「硬い」「重たい」雰囲気があり、クセが強く、目立つのでどんな服を着てもメガネが主役になります。掛けると黒縁の持つ強い特徴を身に纏うことになり、コーデに取り入れにくいです。
10年くらい前は、掛け心地の良い「TR-90」や「ウルテム」といった新素材が注目されていた頃で、全体的にプラスチック製のメガネが流行していました。
2023年のメガネの流行りは?流行の形は?

売る側は、同じような商品を売り続けると、「お客さんに飽きられるのでは・・」と心配になるもの。お客さんからしても、いつお店に行っても同じような細身クラシックばかりが並んでると面白みがありません。
ZoffやJINSが、プラスチックフレーム(セル枠)の商品ラインナップを大幅に増やしています。クラシックメタル1強時代のメガネのトレンドが変わるかもしれません。


2022年の12月に渋谷のJINS旗艦店に行ったとき、セル枠の多さに驚きました。流行の最先端の渋谷だからなのでしょうか。
メガネトレンドは変わりつつある?
セル枠ブームはまだ大きなトレンドではなく、JINSやZoffの商品ラインナップが変わった段階です。

お店側としては、メタルクラシックを既に持っている人に2本目のメガネとして買って欲しいのだと思います。
JINSやZoffの公式オンラインショップの人気ランキングでは、セル枠が上位に食い込んできています。
ですが、どこか違和感を感じます。違和感の理由は3つあります。
- 街で掛けている人をあまり見ない
- Amazonや楽天のランキング上位はメタルクラシック
- 店員さんに聞いた情報と食い違う
周りに掛けている人があまりいない
ここ2年くらいで、セル枠を掛けるインフルエンサーや芸能人をSNSでよく見るようになりました。
ですが、一般の人はまだまだメタルクラシックを掛けています。
Amazonや楽天では、メタルクラシック1強
ランキングを操作できない楽天やAmazonの売れ筋ランキングを見ると、メタルクラシックの人気は圧倒的です。
JINSやZoffの自社サイトのランキングは、売りたい商品をランキング上位にしている可能性があります。
JINSの店員さんがメタルのほうが売れていると言っている
JINSの店員さんに聞いたところ、お店の一番目立つ棚の商品をメタルクラシックからセル枠に変えたところ、売上が落ちたとのこと。
最近流行りのメガネの形は?
最近流行りのメガネを2つ紹介します。
- かなり分厚いタイプ
- クリアタイプ
分厚い黒縁メガネ

分厚いセル枠は主張が強く、1本目のメガネとしては向いていません。メガネ初心者が掛けたら、100%違和感に耐えられません。
「似合っていない」と感じると思います。

すでにメガネを持っている人が、イメチェンするのにオススメです。
クリアなメガネ

JINSが最近発売した新定番の全品番にクリア色が入っています。3色展開の商品は、ブラック、デミブラウン、クリアの3色。

インスタでクリアフレームを掛けている人をよく見ます。ブルーやブラウンの色付きレンズを入れるとカッコいいですが、一般的ではなく、一部で流行っている程度です。
太めのメガネの流行りはどこから来た?
太めのセル枠ブームは、YouTubeやインスタからきているようです。
一つ例を挙げると、MOSCOTというブランドのレムトッシュという極太フレームがあるのですが、川口春奈さんが掛けてから人気に火が付きました。
今、セレクトショップで一番売れているフレームです。欠品が続くほどの人気ぶりで、在庫が補充されればもっと売れるとのこと。
レムトッシュはもともと人気ですが、川口春奈さんが掛けたことで、人気にブーストがかかりました。
セル枠のメガネトレンドは定着するのか?
厚みのあるメガネは、ファッションとして、メガネをあえて浮かせて目立たせて楽しむためのものです。

パーティーメガネとまでは言いませんが、インパクトが強すぎて普段使いは難しいことも。
JINSの新定番は定番になるのか?
影響力のあるJINSが、新定番として分厚いメガネやクリアフレームを大量に投入しました。
JINSの新定番を購入する人は、次のような人だと思います。
- もともとセル枠が好きな人
- クラシックメタルをすでに持っていて、雰囲気の違うメガネが欲しい人
- 芸能人やインフルエンサーが掛けているのに憧れている人
- 「個性的なメガネ」をファッションとして楽しむ人
クリアフレームの売れ行きを調査した結果
クリアフレームの売れ行きが気になったので、JINSを何店舗か回って店員さんに聞いてみました。
インタビューして分かった3色の売上比率をまとめました。
セル枠 | コンビ枠 | |
ブラック | 50% | 65% |
デミブラウン | 40% | 25% |
クリア | 10%以下 | 10%以下 |
「コンビ枠」とは、下の画像のようなフロントのリム(レンズを囲う枠)がプラスチックで、ブリッジ(左右のリムをつなぐパーツ)がメタルのメガネです。

当然と言えば当然ですが、クリアは売れていないようです。
【まとめ】メガネのトレンドについて

この記事では、メガネのトレンドについて解説しました。
セル枠が流行るかどうかは別にして、セル枠が好きな人もいるので、お店でセル枠が増えたのは、いいことだと思います。
メガネの形状は決まった形しかなく、どれも定番です。つまり、メガネには流行遅れというものがないので、自分に似合うメガネを掛けるのが一番です。
ちなみに、海外で流行したデザインが2、3年後に日本(東京)で流行り、その2、3年後に地方で流行ることが多いです。