
メガネはたくさんのパーツから構成されていて、各パーツには名前があります。ですが、メガネの名称を知っている人はほとんどいないと思います。
お店でお客さんがメガネのパーツをどう呼べばいいのか困っていることもあります。
そこで、今回は店員さんとの意思疎通がスムーズになるよう、商品を購入するときに使う「メガネのパーツの名前」をご紹介します。
それぞれの部位の役割も紹介しているので、メガネを購入するときの参考になれば幸いです。
メガネの名称と各部位の役割

メガネの基本的なパーツは8つ。それぞれの名称と役割を紹介します。
パーツ名 | 役割 |
リム | レンズを保持する |
ヨロイ | フロントとテンプルをつなぐ |
テンプル | お顔をホールドする |
丁番 | テンプルを開閉する |
先セル | 耳にかけてメガネを固定する |
鼻パッド | 鼻に当ててメガネを支える |
クリングス | 鼻パッドの位置を調整する |
リム

リムとは、レンズを取り囲む部分のこと。レンズを保持するという重要な役割があります。

デザインを決定づける重要なパーツです。
レンズの形のことを「レンズシェイプ」、または「玉型(たまがた)」と言います。
メタルフレームの場合、レンズが取り外しできるように、リムがパカッと2つに割れる構造になっています。

丁寧に作られた商品は継ぎ目がピタッと合っています。
ヨロイ/智(ち)

ヨロイとは、リムとテンプルの間のパーツ。リムからテンプルにつながるフロント両端部分です。
メガネの開閉や掛けはずしのときに負担のかかるパーツなので、強度が求められます。

ヨロイの弾力性は、掛け心地に影響するので、強度と弾力性のバランスが重要です。
ヨロイのデザインや構造はブランドごとに特徴があります。

上の写真のヨロイはクラシック感があって、オシャレです。
メガネの中で一番視線を集める部分なので、ブランドロゴがあしらわれていることがあります。
テンプル/腕/つる

テンプルとは、丁番の部分から耳に掛かる部分。お顔をホールドしてメガネを支えます。

掛け心地を左右する大事なパーツです。
弾力性のある素材が採用されることが多く、掛け外しの際に負荷がかかるので強度も必要です。
掛けたときに右側にくるテンプルを右手(右テンプル)、左側を左手(左テンプル)と呼びます。電話のやりとりでは左右が逆に伝わってしまうことがあるので、注意が必要です。
丁番(ちょうばん)/ヒンジ

丁番とは、フロントとテンプルをつなぐ、開閉機能をもった部分。ドアを開閉する蝶番(ちょうつがい)から、丁番(ちょうばん)と呼ばれるようになりました。

クオリティーの差が出やすく、悪い商品は、テンプルがパタパタしたり、開閉がガシガシしたり、90度以上開くようになったり、すぐ壊れてしまうことも。
メガネを買うときに注目したいパーツです。
バネが効く構造のものや、フロントとテンプルが一体型のヒンジレスのタイプもあります。
先セル/モダン

モダンとは、テンプル先端の耳当て部分に被せられるパーツ。スポーツタイプの場合、イヤーパッドと呼ばれることもあります。
テンプルとモダンの間から皮脂が侵入して、素材が劣化したりします。中国製のラバー素材のモダンはアレルギー反応を起こすことがあるので、ラバーの材質には注意が必要です。

モダンの形状や素材によって、「掛け外しのしやすさ」「肌への当たり」「フィット感」が大きく変わります。
鼻パッド/ノーズパッド

鼻パッドとは、鼻に乗り、メガネを支える部分。様々な形状や素材があります。
プラスチックフレームの場合は、盛り上がっているだけのこともあります。

鼻パッドは、皮脂、ファンデーション、紫外線などで劣化してしまう消耗品です。
それに、鼻パッドに小傷が入っていると、ばい菌が繁殖してニキビの原因になることがあります。定期的に新品に替えて、清潔に保ちたいところです。
鼻パッドをネットで買えますが、鼻パッドの形状や大きさが異なると、メガネが掛かる位置が変わってしまいます。
メガネ屋さんは、いろんな種類の鼻パッドを在庫しています。鼻パッド交換後にフィッティングもしてくれるので、お店で替えてもらうのがベストです。
クリングス

鼻パッドとリムをつなぐ部分。クリングスを曲げて、お鼻にフィットするようにメガネを調整します。
針金のような細いステンレス製のクリングスは、ちょっと力が加わるだけで簡単に変形します。ある程度の硬さが求められます。

自分で微調整を繰り返すと、金属疲労を起こして折れることがあるので、メガネ屋さんで調整してもらったほうがいいです。
【まとめ】メガネの部位の名称を知るとお買い物しやすい

メガネのパーツの名前を知っていると、店員さんとコミュニケーションが取りやすくなります。
「ブリッジがシンプルな方がいい」「リムが細くて、テンプルに装飾があるフレームが欲しい」など、自分の探しているメガネの特徴を伝えられます。
店員さんも商品の機能面の特徴やデザインの特徴など、商品の魅力をお客さんに伝えやすくなります。
結果として、欲しい商品を納得して購入できます。