
眼鏡市場とJINSは順調に店舗数を伸ばしている大人気の眼鏡チェーン店。眼鏡市場は中価格帯、JINSは低価格帯のメガネ屋さんです。
眼鏡市場の一番安い価格とJINSの一番高い価格が、同じ13,200円なので、予算が1万円を超えてくると、どちらで買おうか迷う人も多いと思います。
今回は、眼鏡市場とJINSを様々な視点で徹底比較します。

眼鏡市場とJINSはライバル?

そもそも、眼鏡市場とJINSはライバル関係にありません。
- JINSの競合店・・Zoff、オンデーズ、TGCなどの格安店
- 眼鏡市場の競合店・・愛眼、メガネスーパー、パリミキなどのメガネ店
とはいえ、メガネという同じ商材を取り扱っているので、客層、視力検査の方法、スタッフの知識・技術は脇に置いて、眼鏡市場とJINSを比較してみます。
眼鏡市場とJINSの売上規模の比較

眼鏡市場が店舗数・売上ともに業界トップ。JINS、Zoff、OWNDAYSしか行ったことがない若い人にとって眼鏡市場は馴染みがないかもしれませんが、実は売上ランキング1位です。
眼鏡市場は、1,000を超える店舗を持ち、800億円以上を国内で売り上げています。
JINSは国内の451店舗に加えて、200以上の海外店舗があり、海外込みの売上が638億円の業界2位。
眼鏡市場とJINSのフレーム価格の比較

JINSは5,500円(税込)~、眼鏡市場は13,200円(税込)~、メガネ一式を購入できます。
取り扱い商品の価格帯をまとめました。
眼鏡市場 | JINS |
13,200円 | 5,500円 |
16,500円 | 8,800円/9,900円 |
19,800円 | 13,200円 |
23,100円 | |
26,400円 |
眼鏡市場もJINSも4つか5つの決まった価格があり、わかりやすい価格設定が特徴です。眼鏡市場の平均購入単価は2万円前後に対し、JINSの平均購入単価は8,000円以下と言われています。
眼鏡市場とJINSのレンズ料金の比較

眼鏡市場もJINSも一流レンズメーカーのレンズを採用しています。料金体系も同じで、レンズ込みのセット価格ですが、セットレンズの種類が違います。
- 眼鏡市場:どんなレンズ(遠近・中近・近々)でもOK
- JINS:近くだけや遠くだけを見るレンズ(単焦点)だけ
眼鏡市場とJINSは、レンズの薄さ(屈折率)による追加料金が0円なので、度が強い人でも安心してお買い物できます。違いは、遠近両用レンズがJINSでは、5,500円かかること。

屈折率は1.50~1.74まであり、数字が高いほどレンズは薄くなり、価格は高くなります。
屈折率 | 眼鏡市場 | JINS |
薄型レンズ 屈折率1.60 | 追加料金0円 | 追加料金0円 |
超薄型レンズ 屈折率1.67 | 追加料金0円 | 追加料金0円 |
最薄レンズ 屈折率1.74 | 追加料金0円 | 追加料金0円 |
遠近両用 | 追加料金0円 | +5,500円 |
オプションレンズの種類の多さと価格には、大きな違いがあります。
オプション | 眼鏡市場 | JINS |
レンズ | カラー+3,300円 全143色 | +3,300円 全38色 |
ブルーライトカットレンズ | +3,300円 | +5,500円 |
偏光レンズ | +3,300円 屈折率1.50 屈折率1.60 屈折率1.67 | +5,500円 屈折率1.50のみ |
調光レンズ | +3,300円 屈折率1.60 屈折率1.67 | +5,500円 屈折率1.60のみ |
傷防止レンズ | +3,300円 屈折率1.74対応 | 取り扱いなし |
曇り防止レンズ | +3,300円 屈折率1.74対応 | +5,500円 屈折率1.60 屈折率1.67 |
眼鏡市場のオプションレンズの安さと種類の多さが際立ちます。度数が強い人にも対応している上、価格も安いです。
眼鏡市場のレンズ料金体系
屈折率1.74の最薄レンズも、遠近、中近、近々などのレンズも無料。乱視の有無、度数の強弱などに関わらず、視力矯正に必要なレンズでは追加料金なし。

さらに、両面設計の歪みの少ない遠近両用レンズ(ストレスフリー遠近)が追加料金0円という、他の店は真似できない圧倒的コスパです。
レンズオプション2点目以降1点につき1,100円という驚きの価格設定。
選択肢が多いことはユーザーにとって嬉しいことですが、複雑になりがち。眼鏡市場は、価格をなるべく一律にしてくれているので、わかりやすさと選択肢の多さを両立しています。
JINSのレンズ料金体系
メジャーなオプションレンズの値段は、カラーレンズが3,300円、他のオプションは5,500円。価格が高く、対応度数の範囲も狭いです。
JINSは、選択肢を少なくして、価格のわかりやすさを優先している印象を受けます。
眼鏡市場とJINSのレンズ交換の比較
眼鏡市場 | JINS | |
レンズ交換の価格 | 11,800円 | 5,500円 |
眼鏡市場では、レンズのみの交換にかかる費用は、11,800円(税込)。遠近両用や最薄レンズを選んでも、追加料金0円。
JINSでは、レンズのみの交換が5,500円(税込)で、実店舗があるお店の中では最安値レベル。近くか遠くのどちらかを見る単焦点レンズであれば、屈折率1.74の最薄レンズでも5,500円です。
眼鏡市場とJINSの品質の比較
価格帯が違うので、単純に品質を比べるのはフェアではありませんが、品質に対する姿勢を比較してみます。
眼鏡市場は鯖江に自社工場を持っています。自社工場では、製造だけでなく、中国、韓国、鯖江の協力工場で製造したプライベートブランド(PB)商品を1本1本すべて検査・検品して、品質管理を徹底しています。

自社工場で製造されるPBの不良返品率は業界平均1~2%を大きく下回る0.14%と驚異的な品質安定性。「安かろう悪かろう」は当てはまりません。
JINSは、「鼻パッドのギザギザ」、「テンプル(つる)が折れる」ということで、消費者庁からリコール対象になったことが何度もあります。
眼鏡市場とJINSのデザインと顧客層の比較

眼鏡市場とJINSはターゲット層が違うので、商品ラインナップが異なります。
眼鏡市場 | JINS | |
主力商品のデザイン | ベーシック | トレンド |
メイン顧客層 | 40代以上 | 30代以下 |
眼鏡市場のデザインと顧客層
眼鏡市場は、かけ心地が良く、機能性が高い商品開発を得意としています。程よくトレンドを取り入れたベーシックなフレームが中心。
取り扱い商品が多彩で、カジュアル・ビジネス・スポーツとあらゆるジャンルを網羅しています。子どもから大人まで幅広い年齢層のニーズに答える商品ラインナップが特徴です。

お洒落に振り切ったフレームも取り扱っています。
JINSのデザインと顧客層
流行のスキニーなクラシックを中心に、ベーシックな形状や尖ったモードなデザインのメガネまで幅広い商品ラインナップ。

トレンドを強く意識した商品が多く、10代~30代の若い世代から絶大な人気があります。
若者向けのイメージが強いですが、JINSがメガネ業界に参入して20年以上たっていることもあり、初期のお客さんはアラフォー。最近は、紳士・婦人向けの商品を増やしています。
眼鏡市場とJINSの保証の比較

眼鏡市場もJINSも、フレームの掛け具合の調整や鼻パッドの交換、ねじ締めといったメンテナンスを無料でやってくれます。
保証期間や交換回数、破損したときの保証の有無に違いはありますが、眼鏡市場もJINSも充実した内容です。
保証内容 | 眼鏡市場 | JINS |
見え方保証 | 6カ月以内 無料交換 | 6カ月以内 無料交換 |
品質保証 | 1年以内 無料で 交換・修理 | 6カ月以内 無料で 交換・修理 |
破損保証 | 1年以内1回 販売価格の半額で交換 | なし |
3つの保証内容は以下のようになります。
- 見え方保証(度数が進んでしまった、度数が合わなかったときの保証)
- 品質保証(品質に問題があったときの保証)
- 破損保証(商品不良が原因ではなく、壊してしまったときの保証)
眼鏡市場の保証
業界で一番手厚い保証を提供しています。見え方保証と品質保証に回数の制限はありません。
また、トラブルが起きた時も「そこまでしてくれるの?」と感心するほどの行き届いた対応をしてくれます。
JINSの保証
品質保証の期間が短いのが少し気になります。他社はだいたい1年です。また、見え方保証と品質保証に回数の制限があります。2回までしか対応してくれません。
【まとめ】眼鏡市場とJINSはどちらが良いの?
「眼鏡市場とJINSのどちらが良いか」は予算、見え方、掛け心地の何を重視するかによります。
予算1万円なら、JINS。予算2万円なら、眼鏡市場。
また、疲れにくい快適な見え方や掛け心地も大事なのであれば、視力検査とフィッティングをちゃんとしてくれる眼鏡市場のほうが良いです。
眼鏡市場がオススメな人は以下のような人です。
- 予算2万円前後で機能性の高いメガネを作りたい人
- メガネを掛けるストレスを軽減したい人
- ちゃんと検眼やフィッティングをして欲しい人
- 遠近・中近・近々のメガネを低予算で作りたい人
- 度数の強い方や斜視の人
- 調光レンズや偏光レンズなどの高機能レンズをつけたい人
JINSがオススメな人は以下のような人です。
- 安く伊達メガネを作りたい人
- 予算が1万円以下の人
- 今ドキ感のあるおしゃれなメガネが欲しい人
- 度数が強い人