
関西ではあまり馴染みがないですが、関東圏を中心に全国展開しているメガネスーパー。
1976年に眼鏡業界に参入した比較的新しいメガネ屋さんで、安さが売りのショップでした。
5年ほど前に180度方針転換して、今では、大手チェーン店の中でも一番値段が高いショップです。
今回は、メガネスーパーが高い理由を深堀します。
メガネスーパーの特徴

メガネスーパーは、コンタクトレンズの販売に力を入れています。

メガネよりコンタクトレンズの売上比率のほうが高いです。
老舗の眼鏡専門店であるパリミキのコンタクトレンズの売上比率は数パーセントです。
また、メガネスーパーは店舗に行けない人のためにメガネの訪問販売も行っています。
メガネスーパーの値段が高い理由

安売りのイメージがまだ残っているので、メガネスーパーがなぜ高いのか疑問に思う人は多いと思います。

一人一人のお客さんに寄り添った接客をしているので、価格が高くなるのはある程度仕方ありません。
とはいえ、メガネスーパーと同じように接客が丁寧なパリミキと比較しても、メガネスーパーは高いです。
メガネスーパーが高い理由は、一般的なメガネ屋さんでは無料のものが有料だから。
ケース、メガネ拭きが付属しない
ケースとメガネ拭きはメガネを購入したら絶対に必要なので、他の眼鏡チェーン店は、サービスしてくれます。
しかし、メガネスーパーでは、メガネケースとメガネ拭きは基本的に付属していません。
公式オンラインショップでは、何の変哲もないサービスケースが880円、サービスメガネ拭きが165円です。
レンズ加工が有料
レンズをフレームの枠の形に削って、枠にはめ込む料金が1,100円かかります。

安いメガネ屋さんのレンズ加工は雑な場合があるので、ちゃんとしてくれるなら、有料でも全然OKです。
レンズ加工機が数百万円しますし、作業自体も15分くらいかかるので、1,100円の加工料は妥当な値段だと思います。
視力検査が有料
適切な度数のメガネを作るために視力検査は必要なので、普通のメガネ屋さんは無料でやってくれます。
メガネスーパーは、検査項目に応じて3,000円、4,000円の2つのコースを用意しています。

よりよい眼鏡を作るために技術料を払うことに、違和感はありません。
日本眼科学会も、有料で検査を行うメガネ屋に対して否定的な意見を表明しています。
日本眼科学会の意見を詳しく知りたい人はこちらをクリックしてください。
メガネスーパーと眼鏡市場を比較

メガネスーパーと眼鏡市場では料金体系が異なります。
- 眼鏡市場は、フレームとレンズをセットで販売
- メガネスーパーは、フレームとレンズを別々に販売
メガネスーパーのフレーム価格の設定は高いと感じます。

眼鏡市場でレンズ付きで2万円以下で販売されているレベルのフレームが、メガネスーパーでは3万円します。
ただ、メガネの価格は、メガネの品質だけで決まるものではありません。視力検査やフィッティングの技術料も含まれています。
メガネスーパーのレンズ価格表【パリミキと比較】

メガネスーパーとパリミキは高性能なレンズを取り扱っていて、たくさんのグレードが用意されています。
両社の標準グレードのレンズ価格の一覧表です。
標準グレード | メガネスーパー | パリミキ |
単焦点 薄型レンズ (屈折率1.60) | 17,380円 | 8,800円 |
単焦点 超薄型レンズ (屈折率1.67) | 20,680円 | 8,800円 |
遠近両用 薄型レンズ (屈折率1.60) | 23,100円 | 8,800円 |
遠近両用 超薄型レンズ (屈折率1.67) | 28,600円 | 8,800円 |
ワンランク上のハイグレードレンズの価格はは次のようになります。
ハイグレード | メガネスーパー | パリミキ |
単焦点 薄型レンズ (屈折率1.60) | 30,800円 | 22,000円 |
単焦点 超薄型レンズ (屈折率1.67) | 34,100円 | 22,000円 |
遠近両用 薄型レンズ (屈折率1.60) | 36,300円 | 22,000円 |
遠近両用 超薄型レンズ (屈折率1.67) | 41,800円 | 22,000円 |

メガネスーパーのほうがレンズ価格が高いです。
メガネスーパーは通常の25倍細かい度数対応のレンズを取り扱っています。価格は、上記の通常レンズ価格に11,000円(税込)プラスになります。
フレーム本体の価格設定もパリミキよりメガネスーパーのほうが高いです。
メガネスーパーの値段の平均
メガネスーパーのお客さん1人当たりの単価は4万5千円ほど。この単価はフレーム、レンズ、検査料金などを含んだ価格です。
メガネスーパーの客層はご年配の方が中心です。歪みの少ない高機能な遠近両用レンズを選ぶことがあるので、平均単価が高くなります。
パリミキは若い世代向けにエントリー価格(レンズ込み13,200円)を用意しているので、平均単価は3万円台です。レンズ込み13,200円の内訳は、フレーム4,400円+レンズ価格8,800円です。
メガネスーパーは大手チェーン店の中で単価が一番高いですが、ご年配のお客さんから好評のようです。
まとめ

今回は、メガネスーパーが高い理由を解説しました。
メガネスーパーは、眼鏡業界の慣習としてサービスだったものを有料にしているから、価格が高くなっています。
技術料を有料にすることで、お客さんが技術の重要性を意識するきっかけにもなります。
これまで無料だったものを有料にすると、お客さんが離れてしまうリスクがありますが、「アイケア」に特化したメガネスーパーは、お客さんから支持されていて、業績が好調です。