度付きメガネは自分の目の状態・ライフスタイル・顔のサイズに合わせて作るオーダーメイド品。
プロが丁寧にしつらえるメガネは見え心地と掛け心地が快適です。
技術的な部分やメガネ・レンズの品質はわかりにくいので、どのメガネ屋さんが良いのか判断がむずしいと感じている人は多いのではないでしょうか。
また、何を重視するかによって、良いメガネ屋さんの条件は人それぞれです。そのため、「良いメガネ屋さんはこんなメガネ屋さんです」とはなかなか言い切れません。
この記事では、良いメガネ屋さんの11個の条件について解説します。あわせて、良いメガネとはどんなメガネかについても解説しています。
良い眼鏡とは?眼鏡の価格に含まれるものは?
良いメガネとは何かと聞かれれば、ほとんどのメガネ屋さんは見たい距離に合わせた度数のメガネだ、と答えるでしょう。
リモートワークで1日中パソコンやタブレットを眺めるのに、遠くが良く見える度数のメガネでは疲れてしまいます。
目が疲れるのはブルーライトのせいではありません。度数が強いと、頑張って焦点を合わせて近くを見ようとします。これが疲れる原因です。
見やすくて楽なメガネが良いメガネです。
楽なメガネを作るにには?
お店でのレンズ選びは一人ではできません。店員さんに合わせてもらう必要があります。
ライフスタイルに合った度数のメガネを作るためのポイントを紹介します。
- 自分の見たい距離を把握して、店員さんに伝える
- 用途を店員さんに伝える(デスクワーク、スマホ、読書など)
- 検眼用メガネを掛けた状態で見たい距離が楽に見えるか確認する
知識のある店員さんに相談して、デスクワーク用のメガネを作ると、驚くほど快適な見え方になります。
メガネの価格に含まれるもの
メガネ本体とレンズ以外にもメガネの料金に含まれているものがあります。
- 視力測定、レンズ加工、フィッティングなどの技術料
- コンサルティングなどの接客サービス料
- アフターサービスや見え方保証などのサービス料
価格に一番影響するのが一人のお客さんかける時間です。
お客さん一人でメガネをえらんでもらって、検眼も半セルフシステムにすれば、安く販売できます。
反対に、店員さんが相談に乗り、ヒアリングしながら最適なフレームや度数を決める場合、その分メガネの価格は高くなります。
良い眼鏡屋とは?
メガネを購入するとき、何を重視するかは人によってちがいます。
価格・デザイン・ブランド・見やすさ・掛け心地・サービスなどメガネ屋さんをえらぶ基準はたくさんあります。
ここでは、わたしが考える良いメガネ屋さんの11個の条件をご紹介します。
- スタッフの技術・知識が高い
- 壊れる眼鏡を扱っていない
- いろんなサイズの眼鏡を扱っている
- レンズの種類が豊富
- 眼鏡が合っていない場合、正直に教えてくれる
- じっくり時間をかけて、相談に乗ってくれる
- 説明がわかりやすい
- ふらっと入りやすい
- 外観・内装がオシャレ
- 独自のサービスがある
- 家から近い
スタッフの技術・知識レベルが高い
良いメガネ屋さんとして技術・知識が高いことはマストです。
見えにくさを解消してくれるメガネはカラダの一部。それくらい大切なメガネなので、技術や知識は高ければ高いお店ほど安心できます。
壊れるメガネを扱っていない
メガネフレームには耐久性が求められます。
目が悪い人にとってメガネは目の代わりです。出先でメガネが壊れると、たいへんな思いをすることになります。
運転中にメガネが壊れると、事故を引き起こす可能性すらあります。
いろんなサイズのフレームを扱っている
儲けだけを考えれば、標準的なサイズばかりの商品ラインナップになってしまいます。
メガネは視力矯正の医療器具という側面があり、光学的にメガネのサイズと目と目の距離が合っている必要があります。
レンズの種類が豊富
フレームはもちろん、レンズの種類もたくさんあるほうが安心です。
せっかく検眼しても、自分の用途にあったレンズを取り扱っていなければピッタリのメガネに仕上がりません。
失礼を承知で本当のことを教えてくれる
サイズが合っていないメガネは見え方も掛け心地も悪いです。
テンプル(つる)の長さが足りなかったり、メガネの幅が狭すぎたりすると、耳やこめかみが痛くなることがあります。
お客さんがえらんだメガネに対して、「サイズが合っていないので、やめたほうがいい」と、ちゃんと言ってくれるお店が良いメガネ屋さんです。
時間をかけてコンサルティングしてくれる
メガネは洋服のように自分一人では買えません。
メガネの使用状況や用途、見えにくさの悩みをメガネ屋さんに聞いてもらうことで、自分に合ったメガネを作ることができます。
サイズの合ったメガネや見たい距離に合ったレンズを提案したり、丁寧なコンサルティングをしてくれるお店が良いメガネ屋さんです。
説明がわかりやすい
メガネ屋さんのスタッフには知識や技術のほかに、上手に伝えるコミュニケーション力が求められます。
お客さんは眼科学や光学、メガネについての知識がありません。
メガネの基礎知識のないお客さんに「近視・遠視・乱視・老眼」などの眼の状態やそれぞれの商品のメリット・デメリットをわかりやすく説明するのは、何年やっていても苦労するところです。
ふらっと入りやすい
雰囲気の明るさや清潔感、活気があるなど、入りやすいお店も良いメガネ屋さんの条件だと思います。
メガネ屋さんは用事がないと入りにくいものです。とくにはじめてメガネを買う人にとって、敷居はとても高く感じます。
また、価格のわかりにくいお店も入りにくいです。
格安店や眼鏡市場などの均一料金のお店は、できあがりの価格がある程度予想がつくので入りやすさがあります。
接客に関しても、べったりとくっついてくる接客スタイルは、ウザいと感じることがあります。こちらが必要なときにサポートしてくるほうがいいですね。
外観や内装がオシャレ
メガネはファッションアイテムとして定着しています。
洋服や小物などもイケてるお店で買いたいように、メガネもオシャレないい感じのお店で購入したいです。
「このメガネ、あのお店で買ったよ!」そう自慢できるお店は良いメガネ屋さんだと思います。
ただ、技術力をウリにしている眼鏡専門店の場合、あえてファッション性を打ち出さないことがあります。
独自のサービスがある
誰にでもあてはまるわけではないですが、ニッチな需要に応えてくれるお店も良いメガネ屋さんです。
- オーダーメイドで1点もののフレームをつくってくれる
- 特定のジャンル(釣りやゴルフ、e-スポーツなど)に特化した商品を豊富に扱っている
- 特定のブランドを豊富に扱っている
また、今までの購入履歴やレンズ度数の移り変わりなどがしっかり記録されているお店は、かかりつけの病院のようで安心感があり、良いメガネ屋さんと言えます。
家から近い
家から近いメガネ屋さんは遠くのメガネ屋さんより通いやすいので、良いメガネ屋さんといえます。
見え方に違和感があったり、掛け心地が悪い場合、お店に行って調整してもらわないといけません。
メガネは使用していくうちにフレームが歪んでかけづらくなるものです。家の近くなど、通いやすいメガネ屋さんで購入すると、アフターケアを受けやすく大変便利です。
耳が痛くなった場合、家から1時間も離れたお店だと、通うのがたいへんです。
次のような特別な理由がある場合、遠くのメガネ屋さんも候補になります。
- どうしても欲しいブランドがある
- とても評判が良い
- 信頼できる販売員が転勤になった
納期が遅いのは良い眼鏡屋さん?
「メガネができるまで日数がかかる=良い眼鏡屋」ではありません。お店にレンズの在庫がないため、レンズメーカーから取り寄せるのに日数がかかっているだけです。
「うちは一人のお客さんにたっぷり時間をかける」と言って、納期の遅さを品質の高い証のようにアピールするお店がありますが、セールストークです。
1日数本しか売れないような小さなメガネ屋さんはレンズの在庫を抱えられません。長期保管していたら、レンズが劣化してしまうので、フレーム販売後にレンズメーカーにレンズを発注するしかありません。
納期が遅いのは単にサービスが悪いだけです。
大手チェーン店は早くメガネを作れる
量販店はレンズメーカーが在庫している「在庫レンズ」を購入してお店に置いています。
お客さんにすぐにメガネをお渡しできるように、お店が在庫を抱えています。
メガネを作るのに日数がかかる理由
とはいえ、即日渡しができない場合もあります。レンズメーカーも滅多に出ない度数の在庫を用意していないためです。
レンズの種類は多く、人によって度数がちがうので、すべてのレンズを在庫することは不可能です。在庫していない度数に関しては、特注品として受注してから生産します。
特注レンズの場合、量販店であっても個人店であっても、同じ日数がかかります。
まとめ
今回は、良いメガネ屋さんを見極める11個のポイントについて解説しました。
お店のホームページを見たり、実際にお店に行ったりしても、良いメガネ屋さんかどうか判断できないことがあります。
そんなときは家族や友人に評判を聞いたり、ネットの口コミを見たりして、基準が満たされているかを確認しましょう。
大切なことは情報を集めることです。
いつも通っているメガネ屋さんに不満がある場合、ほかのメガネ屋さんに行ってみるのもいいかもしれません。
良いメガネ屋さんを見つけ、自分のライフスタイルに合った理想の1本に出会えることを願っています。
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