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2024年の最新メガネの流行りを解説|メガネトレンドの変遷も紹介|

  • 最近流行のメガネの形は?
  • 丸メガネが流行っている理由は?
  • 黒縁メガネは流行遅れ?

JINSやZoffが登場するまで、メガネにトレンドはありませんでした。メーカーが何となく作ったメガネをお店が仕入れて販売するだけでした。

メガネはファッショントレンドとは無縁だったのです。

そんな中、JINSとZoffがファッションとしてのメガネを定着させ、メガネのデザインがファッショントレンドと連動するようになりました。

ファッションのトレンドと連動していますが、メガネのトレンドの移り変わりはゆっくりです。

そのため流行遅れのメガネというものはありません。

この記事では、メガネの流行や流行の生まれ方について解説します。眼鏡業界の人にインタビューしてまとめた内容になります。

目次

メガネのトレンドは誰が作っている?

メガネは単なる視力補正の道具ではなく、若い世代を中心に今や個性を表現するファッションアイテムです。

日本でメガネのトレンドを作っているのはJINS、Zoff、OWNDAYです。

伊達メガネを掛ける若い世代を中心に、目が悪くない人を巻き込んでメガネの流行を生み出します。

JINSなどでは、伊達メガネの販売が全体の2~3割を占めています。ファッションでメガネを買う人のほとんどの人がJINS、Zoff、OWNDAYSで購入しています。

中規模メガネチェーン店は、JINS、Zoff、Owndaysで売れている商品を参考にして商品を作っています。

以前はJINS、Zoff、OWNDAYSが真似をしてたのですが、ここ10年で立場が逆になってしまいました。

売上の面でも差をつけられています。モール内で競合している場合、老舗のメガネ屋さんはJINSの半分程度の売り上げしかありません。

メガネの流行の広がり方

メガネの流行の発信地はイタリアやフランスです。洋服と同じですね。

流行のデザインがそのまま入ってくることはなく、商品化されるときは日本人でも掛けられるようなデザインに調整されることが一般的です。

欧米で流行したデザインが2、3年後に日本(東京)で流行り、その2、3年後に地方で流行ることが多いです。

韓国の最先端デザインは、そのままのデザインで日本に入ってきます。

JINSやZoff、OWNDAYSの店頭には、韓国の最先端の流行のメガネが並んでいます。韓国のデザインを参考にしてる中国の眼鏡メーカーから買い付けているからです。

韓国風メガネと言われる大きいサイズのメガネですね。

丸メガネが流行している理由

ファッションアイテムとしてメガネが定着して人気が出たのはメタルの丸メガネ。

細身のメタルの丸メガネが流行っている理由は3つあります。

  • 顔の印象を変えない
  • 程よいドレス感を出せる
  • こなれ感を演出できる

きちんと感を出せて、細身で主張が弱く、コーデに取り入れやすいです。

服装もゆったりしたものが流行っているので、メガネのトレンドとファッショントレンドがハマりました。メタルの丸メガネは不動の地位を確立しています。

下の画像のような丸みを帯びた、ゆる系クラシックメタルはリラックス感があり、抜け感やこなれ感を演出できます

JINS公式サイトより スクショ
丸メガネを掛けた男性と女性の画像

丸メガネは10年以上続いているロングトレンドです。コーデに取り入れやすい細身クラシックはこれからも続く息の長いトレンドになると思います。

メガネに流行遅れはある?黒縁メガネは流行遅れ?

人気だった黒縁のウェリントン型メガネの画像

メガネに流行はありますが、「流行遅れ」というものはありません。メガネの形状は限られていて、どれも定番だからです。

10年以上前に人気だった黒縁のウェリントン型メガネは今も定番として人気です。

とはいえ、黒縁メガネは「濃い」「硬い」「重たい」雰囲気があり、クセが強く、目立つのでどんな服を着てもメガネが主役になってしまいます。

掛けると黒縁の持つ強い特徴を身に纏うことになり、コーデに取り入れにくいです。

10年くらい前は、掛け心地の良い「TR-90」や「ウルテム」といった新素材が注目されていた時代。全体的にプラスチック製のメガネが流行っていましたね。

2024年のメガネの流行りは?流行の形は?

売る側としては、同じような商品を売り続けると「お客さんに飽きられるのでは・・」と心配になるもの。

お客さんからしても、いつお店に行っても同じような細身クラシックばかりが並んでると面白みがありません。

最近は細身クラシックに少しスパイスを効かせたデザインが増えてきた印象があります。

ZoffやJINSはプラスチックフレーム(セル枠)の商品ラインナップを大幅に増やしたことで、クラシックメタル1強時代のメガネのトレンドが変わってきています。

JINS公式サイトよりスクショ

2022年の12月に渋谷のJINS旗艦店に行ったとき、セル枠が全体の7割を占めていることに驚きました。

商品ラインナップを変更した理由は、メタルクラシックを既に持っている人に2本目のメガネとして買ってもらうためです。

メガネのトレンドを変えたいという意志を強く感じました。

メガネトレンドは変わりつつある?

セル枠はファッションに敏感な一部の層で流行っている程度でした。

JINSやZoffの商品ラインナップが変わったという段階を経て、今では眼鏡市場や愛眼などのメガネ屋さんでもセル枠をたくさん取り扱っています。

JINSやZoffの公式オンラインショップの人気ランキングでは、セル枠が上位に食い込んできています。

どこか違和感を感じるランキングです。違和感を感じる理由は3つあります。

  • 街で掛けている人をあまり見ない
  • Amazonや楽天のランキング上位はメタルクラシック
  • 店員さんに聞いた情報と食い違う

周りに掛けている人があまりいない

ここ3年くらいで、セル枠を掛けるインフルエンサーや芸能人をSNSでよく見るようになりました。

ですが、一般の人はまだまだメタルクラシックを掛けています。

みなさんの周りでも細いメタルを掛けている人のほうが多いのではないでしょうか。

Amazonや楽天ではメタルクラシック1強

ランキングを操作できない楽天やAmazonの売れ筋ランキングを見ると、メタルクラシックがランキング上位を独占しています。

JINSやZoffの自社ECサイトでは、ランキングを操作して売りたい商品をランキング上位にしている可能性があります。

JINSの店員さんがメタルのほうが売れていると言っている

JINSの店員さんに聞いたところ、お店のいちばん目立つ棚の商品をメタルクラシックからセル枠に変えたところ、売上が落ちたそうです。

最近流行りのメガネの形は?

ファッションに敏感な人の間で流行っているメガネを2つご紹介します。

  • かなり分厚いタイプ
  • クリアタイプ

分厚い黒縁メガネ

JINS公式サイトより スクショ

分厚いセル枠は主張が強く、1本目のメガネとしては向いていません。

メガネ初心者が掛けたら、違和感を感じると思います。

すでにメガネを持っている人がイメチェンしたいときにオススメです。

クリアなメガネ

JINS公式サイトより スクショ

JINSが2022年に発表した新定番のセル枠の全品番にクリア色が入っていました。

3色展開の商品はブラック、デミブラウン、クリアの3色。

インスタでクリアフレームを掛けている人をよく見ます。ブルーやブラウンの色付きレンズを入れるとカッコいいですね。

太めのメガネの流行りはどこから来た?

太めのセル枠ブームはYouTubeやインスタからきているようです。

一つ例を挙げると、MOSCOTというブランドの極太フレーム「レムトッシュ」。川口春奈さんが掛けてから人気に火が付きました。

今、セレクトショップで一番売れているフレームです。

欠品が続くほどの人気ぶりで、在庫が補充されれば、もっと売れるとのこと。

レムトッシュはもともと人気ですが、川口春奈さんが掛けたことで人気にブーストがかかりました。

セル枠のメガネトレンドは定着するのか?

厚みのあるメガネはファッションとしてメガネをあえて浮かせて目立たせて楽しむためのものです。

パーティーメガネとまでは言いませんが、インパクトが強く、普段使いはむずかしいことも。

細身のメタルクラシックが定番として定着したのに対し、セル枠トレンドはすぐに去ってしまいそうな気がします。

JINSの新定番のセル枠はどんな人にオススメ?

影響力のあるJINSが新定番として分厚いメガネやクリアフレームを大量に投入しました。

JINSの新定番がオススメなのは次のような人です。

  • もともとセル枠が好きな人
  • クラシックメタルをすでに持っていて、雰囲気の違うメガネが欲しい人
  • 芸能人やインフルエンサーが掛けているのに憧れている人
  • 「個性的なメガネ」をファッションとして楽しむ人

クリアフレームの売れ行きを調査した結果

クリアフレームの売れ行きが気になったので、JINSを何店舗か回って店員さんに聞いてみました。

インタビューしてわかった3色の売上比率は次のようになります。

セル枠コンビ枠
ブラック50%65%
デミブラウン40%25%
クリア10%以下10%以下

当然と言えば当然ですが、クリアは売れていないようです。

「コンビ枠」とは、下の画像のようなフロントのリム(レンズを囲う枠)がプラスチックで、ブリッジ(左右のリムをつなぐパーツ)がメタルのメガネです。

JINS公式サイトよりスクショ

メガネのトレンドを気にするよりも気に入ったものを選ぼう

次のトレンド

この記事では、メガネのトレンドについて解説しました。

トレンドの発信源は欧米だけでなく、韓国からの影響を強く受けています。

細身のメタルフレームや丸メガネが人気ですが、最近はセル枠やクリアフレームなども注目されています。

ただ、メガネの形状や色は決まったものしかなく、どれも定番です。メガネには流行遅れというものはありません。

自分に似合うメガネを掛けるのが一番です。

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