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高いメガネと安いメガネの違いは?高いメガネのメリットと安いメガネのデメリットを徹底解説

  • メガネはぜんぶ同じように見えるけど、なぜ価格がちがうの?
  • 安いメガネは買って大丈夫?
  • 高いメガネが高い理由は?

「メガネって見た目は同じようなのに、なぜ価格がちがうの?」と疑問に感じている人も多いのではないでしょうか。

以前は数万円するのが当たり前でしたが、5,000円程度で買える時代になりました。

5,000円ほどの安いメガネであっても、「快適さ」と「耐久性」を兼ね備えていて、品質は悪くありません。

ですが、高いメガネと安いメガネにはたくさんのちがいがあります

今回は、記事前半では高いメガネと安いメガネのちがいについて解説し、記事後半では高いメガネのメリットと安いメガネのデメリットをご紹介します。

目次

高いメガネと安いメガネの違い

安いメガネには安い理由があります。

  1. 素材や製造方法が進化して大量生産が可能になった(製造コスト↓)
  2. 人件費の安い中国で作っている(人件費↓)
  3. 中国製の材料を使っている(材料費↓)
  4. 製造工程を省いている(製造コスト↓)
  5. 大量生産している(製造コスト↓)
  6. 共通パーツを他の商品でも使っている(製造コスト↓)
  7. 中間業者を排して、工場に直接発注している(コスト↓)

これらによって低価格化を実現しています。

素材や製造方法が進化したことが大きいですね。

それぞれくわしく解説します。

製造方法の違い

安いメガネはプラスチックの材料を熱で溶かし、金型に注入して成形します。

大量生産に向いている製造方法で、短期間に何万本も製造できます。

TR-90やウルテムのメガネは成形物です。

  • TR-90の代表的なフレームはJINSのエアフレーム(5,000円程度)
  • ウルテムの代表的なフレームは眼鏡市場のフリーフィット(1万5千円程度)

製造国の違い

人件費の安い中国で作ったほうが安くできます。

日本の人件費とくらべれば、まだまだ安いです。大量生産の安いメガネは中国内陸部の田舎で作ります。働いている人はもっと田舎から出稼ぎにきている人たちなので、人件費はとても安いです。

「中国製=低品質」ではありません。樹脂製のメガネを上手に作る田舎の工場もあります。

材料や部品の違い

同じチタンのメガネを作るにしても、日本製のチタンを使うのか、中国製のチタンを使うのかで原材料費が変わります。

部品に関しても、中国製の蝶番やネジなどのパーツは安いです。ただ、安いものは精度が低くなります。

0.01mm単位の精度が求めらる小さなメガネパーツを誤差なく作る日本の技術力は健在です。

製造工程数の違い

工程を省略すれば、安く仕上げられます。メガネを作るにはたくさんの工程があります。検査や磨き、メッキ前の洗浄など工程を減らせば、安くできます。

日本製のアセテートのメガネは最低でも2万円ほど。

一方、中国製のものは5,000円ほど。資金力のある中国の工場は機械化されていて効率的に製造していることもありますが、どれほど手間をかけているかによって価格は大きく変わります。

中国メーカーが鯖江に進出する話もあるので、近い将来、安くて品質の良い日本製のアセテートのメガネが手に入るようになるかもしれませんね。

チタンのプレス加工の違い

日本では冷えたチタンをいくつもの金型で何度もプレスして狙った形に仕上げていきます。

中国では、チタンを熱して柔らかくしてから金型でプレスします。少ない金型で一気に変形させるので安くできます。金型代がかからないためです。

安くなる代わりに、熱の影響により素材が弱くなります。

同じデザインでも、工程を省けば安くできます。見た目は同じでも、品質はちがいます。

生産本数の違い

メガネを作るには金型が必要です。大量生産することで、1本あたりの金型コストが薄まり、安くなります

金型代が1万円で1本しか作らない場合、商品原価に金型代1万円が上乗せされますが、1万本作れば1本あたりの金型代は1円になります。

オリジナリティーの違い

オリジナルパーツは金型から起こす必要があるのでお金がかかります。

同じパーツを他の商品に使い回せば、安くなります。

共通パーツを使うデメリットは店頭に商品を並べたとき、同じような商品ばかりで面白みに欠けること。

流通経路の違い

中国に工場を持つ日本メーカーを通さず、中国工場に直接発注すれば、中間マージンはゼロです。

商社やメーカーを経由しなければ、物流コストも下がります

直接やりとりすることで、安く作れると同時に品質も管理できます

高いメガネのメリット&安いメガネのデメリットを解説

JINSやZoffのような格安店の登場により、メガネは一式5,000円ほどで作れる時代になりました。

しかし、数万円もするメガネを販売するお店もまだまだ健在です。

ここでは、高いメガネのメリットと安いメガネのデメリットをくわしく解説します。

見た目はどれも同じように見えるメガネですが、素材やつくりによって実はかなり差があります。日本製のチタンフレームは、価格は高いですが、それ以上のメリットを感じられます。格安店で扱われるTR-90のフレームも価格以上の良さがありますが、フィッティングができないなどのデメリットがあります。

高いメガネのメリット

価格の高いメガネといっても、その理由はいろいろ。

  • 高品質なフレーム
  • 有名ブランドフレーム
  • 希少性の高いフレーム(1点もの・べっこう・宝石付き・金無垢など)
  • 高機能のレンズ
  • 手厚い保証

有名ブランドや希少性、保証の厚さはわかりやすいですが、フレームやレンズの品質は見ただけでは違いがわかりにくいと思います。

店頭に並んでいるフレームは、予備知識がなければ、全部おなじに見えてしまいます。

高いメガネのメリット

ここでは高品質のフレーム、なかでも日本製のチタンフレームをとりあげて、高いメガネのメリットを解説します。

そもそもチタンという金属は次のような特長があります。

  • 軽い
  • 強い
  • さびにくい

アクセサリーや自動車・船などの部品、ゴルフクラブなどに使用されており、結構身の回りで活躍している金属です。

軽くて強くてさびにくいチタンでつくられたフレームは、かけ心地が良く丈夫です。

ただし、チタンには大きな弱点もあります。

それは、加工性の悪さ。

つまり、チタンは製品にするのがとてもむずかしい。たとえば、溶接するときは無酸素状態での作業が必要だったり、切断するときに加工する機械の方がこわれたり…。

中途半端な技術や機械で加工すると、もろい製品ができあがってしまいます。実際、むかしのチタンフレームはよく溶接部分がはずれてクレームになりました…。

この加工性の悪さを高い技術力で克服したのが日本製のチタンフレームです

日本製のチタンフレームは「軽い・強い・さびにくい」以外にも次のようなメリットがあります。

  • 弾力性の高いチタン合金によるかけ心地の良さ
  • 日本の加工技術による高いデザイン性
  • さらに丈夫で長持ち

チタン合金によるかけ心地の良さ

チタンは弾力性の高い金属ですが、他の素材と合わせてより弾力性を高めたのが「βチタン・エクセレンスチタン・ゴムメタル」といったチタン合金です。

これらのチタン合金をフレームのテンプル部(ツルの部分)に採用することで、ふわっとした軽さとバツグンのかけ心地を実現しました。

軽くてやわらかいフレームは耳や鼻にあたる部分の負担が少なく、痛くなりにくかったり跡がつきにくくなります

さらに力を加えても元に戻ろうとするため、非常に変形しにくいというメリットもあります。

長時間かけていても疲れにくくズレも少ない、まさに高品質なフレームです。

日本の加工技術による高いデザイン性

加工性の悪いチタンフレームは、どうしてもシンプルなデザインになりがちでした。

しかし、加工技術が進歩したことで複雑なカタチが可能になりました。「曲げ・ねじり・つなぐ」などのさまざまな表現が可能になり、デザインの自由度があがりました。

とくにテンプル(ツルの部分)がキレイにデザインされたフレームは圧巻。男性・女性用ともに個性的で目を引き、思わずかけてみたくなります。

そのほか、溶接を使わない一体成型のプレス抜き技術や剥がれにくいメッキ技術など、高い加工技術をふんだんに使用されたフレームもあります。

以前よりもカラーバリエーションが増えたので、オシャレなデザインのフレームが楽しめます。

丈夫で長持ちする

日本製のチタンフレームはとうぜん溶接技術も高く、丈夫で長持ちします

メガネは肌に直接触れて使うため、思っている以上に傷みやすいものです。

汗や皮脂でさびたりメッキが剥がれたり、溶接部分がはずれたりすぐにネジがゆるんだり。

日本製のチタンフレームはチタンのさびにくさに加えて、溶接やメッキなどに高い技術が使われているため、耐久性はバツグンです。

そのほかにも細部に至るまでこだわりが感じられます。

  • ツルの蝶つがいの部分の摩耗を防ぐためにワッシャーが入っている
  • 部品のかみ合わせがピッタリ合い、余分な負荷がかからない

キッチリした仕上がり具合は、さすが「モノづくりの国・日本」だと感じます

安いメガネのデメリット

以前は、「メガネは高い」というイメージがあり、さらに価格がわかりにくかったのも事実です。

そこにJINSやZoffといった格安店が登場し、5000円くらいでメガネが買えるようなりました。

  • ちょっと使うだけだから安くていい!
  • いろいろなメガネを楽しみたい!
  • 安くても、ある程度の品質のものが欲しい!

こんな希望にピッタリ当てはまったのが、格安店で多く使われるTR-90という素材のフレームです。

TR-90はポリアミド系樹脂で、もともとはスイスで医療用に開発されました。

医療用に開発されただけあって安全性が高く、軽量で適度に弾力性があり、さらには熱にも強くて変質しにくいという、安価のわりに結構優秀な素材です。

軽くて弾力があって変質しにくく、メガネフレームに最適です。

しかも、低価格。

そんな夢のような素材ですが、やはりデメリットがあります。

TR-90のフレームのデメリットはおもに次の3つです。

  • フィッティングができない
  • 安っぽく見える
  • 他人とカブる

フィッティングができない

TR-90のデメリットでもっとも致命的なのがフィッティングができないこと

フィッティングはメガネのかけ具合いをしっかり合わせる作業です。

フィッティングがうまく合っていないと、耳が痛くなったりメガネがズレて正しく見えなかったりします

たしかに適度な弾力があり、さらに最初から適度なカーブをつけてかけ具合いを良くする工夫がされているフレームもあります。

「日本人の顔に合うようにつくられている」という触れ込みのフレームも、フレーム設計だけでは顔にピッタリ合いません。当たり前ですが、人の顔は千差万別です。

耳にかかる部分にだけ金属芯を入れて調整できるフレームもあります。これも細かく曲げられるわけではないので完全に合わせることは不可能です。

何回調整してもピッタリ合うことはありません。ちょっとズレていると、靴の中に小石が入ったような感じで不快になります。

短時間だけ使うのならいいのですが、長時間かけるメガネや遠近両用メガネなどには不向きと言わざるをえません

安っぽく見える

TR-90のフレームは、ひと目見ただけでわかります。

それだけ質感は安っぽいです。

もちろん、見た目を気にしなければ問題ありません。

メガネは顔の真ん中にかけてその人の印象を左右するもの。メインで使うメガネとしてはちょっと物足りないと思います。

学生や若い人ならまだしも、会社や組織でそれなりの地位についている人や素敵な年齢の重ね方をした大人が掛けていると違和感があるかもしれません。

他人とカブる

TR-90は素材の安さ以外にも、大量生産することでコストをおさえています。

つまり、同じ商品が大量に販売されているということ。

そもそもフレームは手作業でつくられる部分も多く、レイバンやオークリーといった人気ブランドの定番商品以外では他人とカブることは非常にまれです。

しかし、人気の色やカタチはだいたい決まっているので、同じ時期に同じ格安店で購入するとカブることがあります

同じ格安店で購入していなくても、カブることがあります。TR-90のメガネを作る工場は中国内陸部にあります。コンプライアンスや権利関係の意識が低く、ある小売店から受注したメガネの型を使い回し、品番だけ変えてほかの小売店に卸すことが多々あります。

大問題に発展した事例をこれまで何度も見てきました。

他の人とカブることを気にしなければいい話ですが、身近な人とファッションがカブると、なんとなく気まずいです。

壊れるリスクがある

TR-90のフレームはほぼすべてが中国製。

大量生産でコストをおさえているため、仕上がりはどうしても粗くなります

TR-90のフレームには次のようなデメリットがあります。

  • 塗装がはがれやすい
  • クリングス(鼻あてパッドの足が金属のもの)がこわれやすい
  • 修理代が高くなる

気軽に買い替えられる値段なので、そこまでのデメリットではないかもしれません。

安いメガネと高いメガネの見分け方

メガネを買うのは数年に一度。買い慣れていないメガネの良し悪しを見分けるのは難しいです。

細かい点を挙げるとキリがなくなるので、基本的なメガネの品質チェック項目をご紹介します。

  • 正面から見て、各パーツは左右対称か
  • 平らなテーブルににおいてガタつかないか
  • 横から見て、パーツ同士に段差や隙間がないか
  • 2色メッキを使っている場合、境目は綺麗か
  • テンプルの開閉はスムーズか
  • 飾りやパーツのぐらつきはないか
  • 突起やエッジの立ちすぎの部分はないか
  • 全体的に細すぎないか

これらは眼鏡業界の共通スタンダードとして採用されている、メガネが最低限クリアすべき品質基準です。

チェックしてから購入することで、購入後のトラブルも少なります。

各項目ごとに詳しく解説していきます。

正面から見て、各パーツは左右対称か

安いメガネは、リム(レンズを囲う枠)の形が左右違ったり、その他のパーツの位置が平行でなかったりします。

平らなテーブルににおいてガタつくか

安いメガネは歪んでいることがあります。メガネを逆さにした状態でガタつく場合、フレームが歪んでいます。

メガネフレームの歪みついては次の記事で詳しく解説しています。

横から見て、パーツ同士に段差や隙間がないか

ピタッと合うように設計された商品なのに、境目に段差や隙間があると、デザイン的に美しくありません。

隙間や段差に髪の毛が引っかかったりして、鬱陶しいことも。

2色メッキを使っている場合、境目はキレイか

メッキが綺麗だと高級感がでます。安いメガネの場合、メッキにムラがあったり塗膜の下の異物が混入していたりすることがあります。

塗料の垂れが原因のつららのような突起には、特に注意しないといけません。

目で見て分かるような塗装ハゲは、使っているうちにドンドン剥げてくるのでアウトです。

テンプル(つる)の開閉はスムーズか

テンプルの開く角度は90度より少し開いているくらいが良いです。お顔に沿うように内側に少し曲がっている形状がフィットします。

開け閉めのときに引っ掛かりがあったり、パタパタしたりしないものを選びましょう。パーツの精度が高い日本製のメガネは滑らかに開閉します。

先セル(耳掛けの部分)が安定していて動かないかどうかも確認したほうがいいです。簡単にすぽすぽ抜けるようだと、掛け外しのたびに動いてしまい、メガネの位置が定まりません。

飾りやパーツのぐらつきはないか

両方のリム(レンズを囲う枠)を持って少し動かしてみて、グラつくようだと破損リスクは高いです。

ネジで留めてある飾りや装飾を触ってグラグラしていなかもチェックしましょう。

メガネのデザインが全体的に細すぎないか

さいごにデザインが細すぎないかどうか、これが重要です

デザインが優れていてもすぐに壊れるようではダメです。リムが切れたりテンプルが折れたりすると、ケガや事故の原因になります。

おしゃれアイテムとしてのメガネだとしても、安全性と耐久性が求められます。

日本の眼鏡デザイナーの設計思考

本当だったら、もっと細く作ってスタイリッシュにしたいけど、あえてそれをしません。メガネは目の代わりであり、顔の一部。だから、簡単に壊れるようなものは作りたくない、日本のデザイナーは考えています。

目に刺さる危険なエッジがないかも確認しておきたいポイントです。

安いメガネは大丈夫?

「安いメガネ=低品質」というわけではありません。5,000円程度のメガネの品質は全く問題ありません。

ただ、安いメガネの中にはヒドイ商品もあります。

素材に混ぜ物を入れたり、一度作ったメガネを溶かして素材として再利用したり、そのへんに転がってい部品を使ったり、必要な工程を飛ばしたり、時短のために使ってはいけない薬品を使用したりするモラルの低い工場が存在します。

品質の低いメガネのせいで顔をケガをしたり、アレルギー反応が出たりするケースが結構あるのです。運転中にメガネが突然壊れて、事故になりそうになったという話を聞いたことがあります。

高いメガネには高い理由がある

鯖江のメガネや海外ブランドのメガネは高いです。

製造国・材料・製造過程・生産量・流通ルートが違うことに加えて、「こだわり」や「ブランド力」があると商品は高くなります。

高級メガネが高い理由は次のようなものです。

  • 快適な掛け心地
  • 耐久性が高い
  • デザインが良い
  • ブランド力がある

鯖江のメガネが高い理由

日本製のメガネが高い理由は次のようなものです。

  • 世界一のチタン加工技術
  • 世界トップクラスのメッキ処理
  • 職人気質が生み出す高品質

高いメガネは「掛け心地」や「耐久性」「デザイン性」を追求し、しっかりと作り込まれています。一個一個の作業の質にこだわり、丁寧な工程を積み重ねて、高品質なメガネが出来上がります。

掛け心地を良くするための独自構造のパーツを使うこともあります。メガネを長時間かける人であれば、「快適さのレベル」が違うことを実感できます。

日本のチタン加工技術は世界トップレベルであり、海外高級ブランドのチタン製メガネの多くが鯖江で製造されています。

職人気質の日本人が作る、手作業が多いアセテートやセルロイドのメガネには、工芸品のような美しさを感じます。

海外ブランドのメガネが高い理由

海外のブランドメガネが高い理由は次のようなものです。

  • 知名度が高い
  • 所有欲を満たしてくれる
  • 有名人が掛けている
  • おしゃれなイメージ

高いブランドメガネはブランド自体に価値があります

メガネブランドでは「レイバン」や「オークリー」などが有名です。特にレイバンは「サングラス=レイバン」というくらいの圧倒的な知名度とオシャレなイメージがあります。

ブランドのメガネはデザインがオシャレなのはもちろんのこと、ブランドが歩んできた歴史やブランドイメージなど魅力があります。

芸能人が掛けていることもあり、ブランドのメガネを身に着けると「特別な気分」になれます。

イタリア製のメガネが日本で売れない理由

イタリアは世界中にメガネを輸出しています。海外では、イタリア製のメガネが高価格帯の市場を独占しています。

ですが、日本ではそれほどのシェアはありません。

イタリア製のメガネが日本で売れない理由は3つあります。

  • イタリア製メガネの品質があまり良くない
  • 同価格帯の日本製メガネの品質が高い
  • 日本人の顔にフィットしないデザイン

イタリア眼鏡協会(anfao)の2019年の統計データを確認すると、日本の輸入額は他の国に比べて少ないことがわかります。

輸入額(ユーロ)
トルコ4,500万ユーロ
メキシコ4,600万ユーロ
ロシア3,300万ユーロ
日本1,700万ユーロ
参考にしたWEBサイト:https://www.anfao.it/

日本への輸出額は全体のたった0.9%です。日本より経済規模の小さい国のほうが、イタリア製のメガネをたくさん輸入しています。

5枚蝶番、7枚蝶番のメガネは高いメガネ?

「7枚蝶番だから頑丈=高いメガネ」とよく言われます。

実は、蝶番のコマの枚数と値段は関係がありません。

テンプルの太さによって蝶番の枚数を変えているだけです。

  • 細いフレームには3枚蝶番
  • 太いフレームには5枚蝶番や7枚蝶番

フレームの太さによって蝶番を変える理由は、フレームが必要なときに壊れるため。

蝶番の強度が高すぎると危ないです。太いテンプルを留めるために、1枚が分厚い3枚蝶番を使うとどうなるでしょうか。強度がありすぎて、メガネに衝撃が加わったときに全く曲がらず、顔にケガをしてしまう恐れがあります。

薄いコマを7枚にすることで、力が加わったとき蝶番が曲がってくれます。壊れることで力を逃がして、顔を守ります。

つまり、ちゃんと壊れるために7枚蝶番を使っているのです。頑丈にするためではありません。

まとめ

今回は、高いメガネと安いメガネのちがいについて解説しました。

見た目はどれも同じように見えるメガネですが、素材やつくりによって実はかなり差があります

日本製のチタンフレームは、素材の良さに加えて高い技術力で高品質を実現しています。価格は高いですが、それ以上のメリットを感じられます。

格安店で扱われるTR-90のフレームも価格以上の良さがあり、「安いメガネ=悪いメガネ」ではありません。しかし、フィッティングができないなどのデメリットがあるので、用途を考えて選びたいところです。

オススメの安い眼鏡屋を次の記事で紹介しているので、よかったらご覧ください。

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