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メガネフレームの歪みの種類とチェック方法を解説!自分で直すのはNG

「掛け心地がゆるい」「メガネが左右どちらかに傾いている」と感じる場合、メガネフレームが歪んでいる可能性があります。

「踏んづけたり、落としたりしていないのになぜ?」と思うかもしれませんが、メガネフレームは使っているうちに変形してしまうものです。

変形すると、メガネが正しい位置にかからず、目に負担をかけてしまうこともあります。

今回は、メガネフレームの歪みの種類やチェック方法を解説します。あわせて、原因と対処法をご紹介します。

目次

テンプルの歪み

メガネの耳にかかる部分のことをテンプル(つる)といいます。

メガネフレームの歪みで最もよく見られるのがテンプルの歪みです。

テンプルの歪みには2つのパターンがあります。

  • テンプルの開きの角度が大きくなる
  • テンプルの上下の角度がズレる

テンプルが広がっている

新品のメガネのテンプルの開きは90度より少し開いています。

テンプルが広がる原因は、通常使用によるものと経年劣化によるものがあります。

通常使用によるテンプルの広がり

メガネを掛けているとき、テンプルには常に外側に開こうとする力が加わっています。そのため、徐々にテンプルは広がってしまいます。

テンプルが広がると、頭を包み込めず、掛け心地が緩くなります。ズレてくるのでストレスを感じてしまいます。

経年劣化によるテンプルの広がり

プラスチックフレームの生地は油分が抜けて縮む性質があります

テンプルの生地が縮むと、フロントとテンプルが合わさる角度が90度より広がります。

メガネ屋さんに行けば専用の工具で開き具合を調整してくれますが、自分でできる間に合わせ的な応急処置として、次のようなアイテムがあります。

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蝶番(ちょうつがい)にリングを装着して、テンプルの開く角度を変えられます。

テンプルが上下にズレる

鏡を見てメガネが左右どちらかに傾いている場合、テンプルが上下にズレています。

左右のテンプルの上下のズレは、メガネを平らなテーブルに逆さに向けた状態で置いて確認できます。ガタつくようであれば、フレームが歪んでいます。

ただ、人によって左右の耳の高さが違うことがあるので、メガネ屋さんが耳に合わせてテンプルを調整してくれた可能性があります。

ガタつきが問題なのではなく、メガネが真っすぐにかかっていないことが問題です。

フロントの歪み

フロントの歪みには2つのパターンがあります。

  • フロントが反る
  • フロントがねじれる

フロントが反対にカーブする

フロントはお顔に沿うように少しカーブしています。

レンズのカーブとフロントのカーブが合っていなかったり、顔幅とメガネの横幅が合っていない場合、メガネが反対側にカーブしてしまいます。

フロントが反対にカーブすると、掛け心地と見え方に悪影響を及ぼします。

テンプルが広がってメガネがズレやすいですし、視線とレンズの角度が合わなくなり、モノがちゃんと見えません。

フロントがねじれる

ブリッジ部分にねじれが生じると、左右のテンプルが上下にずれてしまい、メガネが斜めに傾きます。

瞳とレンズ中心の位置がズレるので、歪んで見えます。

ブリッジのねじれのほかに、フロントの両端部分が変形してしまうケースもあります。

Tの金具がうねっているのは、フロントの端が歪んでしまったためです。

クリングスの歪み

クリングスとは、鼻パッドとフロントをつなぐ針金パーツのことです。

メガネに力が加わったときにちゃんと曲がるように適度な強度に設定されています。クリングスが硬すぎると、顔に刺さる危険性があるからです。

メガネをかけたまま寝転んだりすると、クリングスは歪みます。

鼻パッドの一部しか鼻に当たっていない場合、メガネの重さが鼻の一か所にかかり、鼻に負担がかかります。

また、パッドの変な部分が鼻に当たると、鼻が痛くなることがあります。

耳の位置が左右非対称の人がいるように、鼻の形が左右非対称の人もいます。

メガネ屋さんがフィティングしてくれた場合、パッドの位置が左右で違っても問題ありません。

フレームの歪みは眼鏡屋さんで直してもらうのがベスト

自分でフレームの歪みに気づくのは難しいです。自分で気づくほど歪んでいる場合、すでに「掛け心地」「見え方」に違和感を感じていると思います。

フレームが歪んでいることがわかったとしても、どの部分を修正すべきかはわからないと思います。

たとえば、下の画像のようなフレームの場合、歪みの原因はたくさんあります。

  • ブリッジがねじれている
  • フロント両端が変形している
  • テンプルが歪んでいる
  • 蝶番パーツの変形
  • 耳当て部分の変形

どこを直すべきか判断するのは個人では難しいと思います。

とりあえず左右対称にするために、テンプルを持ってギュッと曲げれば良いというものではありません。蝶番パーツが歪んでしまうリスクがあり、テンプルがパタパタになったり、開閉がスムーズでなくなったりします。最悪の場合、蝶番が破損することがあります。

メガネ屋さんにはメガネを自在に曲げるための専用の工具がたくさんあり、歪みが生じている部分をピンポイントで直してくれます。

プラスチックフレームの場合、自分で直したとしても、すぐに元に戻ります。ヒーターで温めて曲げ、水に入れて冷やすと整えた状態が長く続きます。

歪みやすいフレームと歪みにくいフレーム

プラスチックとメタルのメガネでは、素材自体が柔らかいプラスチックのメガネのほうが歪みやすいです。

プラスチックのメガネの歪みやすさは品質に直結します。歪みがヒドすぎて、掛けられないレベルのメガネも出回っています。

メガネを製造したときは、まっすぐではありません。メーカーがまっすぐに直してから出荷します。

製造時の歪みがヒドいメガネは、何度直してもすぐに製造時のクセが出ます。製造時の歪んだ状態に戻ろうとするのです。

最も歪みが生じやすいのは、張り合わせ生地を使用したフレームです。

最近流行りのECO素材は柔らかいため、すぐに歪みます。

生地の品質によって歪みやすさは変わる

柔らかくするための可塑剤を多く使用しているため、中国やイタリアの生地は歪みやすいです。

柔らかいと早く製造できるので、大量生産に向いていますが、歪みが生じやすいというデメリットがあります。

また、フレームメーカーが製造前に仕入れた生地をどれくらい乾燥させるかも重要です。乾燥機に入れて可塑剤を抜く時間を短くすると、歪みやすくなります。

デザインによって歪みやすさは変わる

デザインによって歪みやすさは異なります。テンプルが細いと歪みやすく、太いと歪みにくいです。

また、テンプルの付け根が太いと歪みが発生しにくいです。先端の細い部分がしなり、力を逃がすからです。

フレームを歪みをおさえる方法

使っているうちにメガネは自然と歪んでいきます。購入してフィッティングしてもらったときがベストな状態です。

ベストな状態をなるべく長くキープするためのポイントをいくつかご紹介します。

  • 使わないときはメガネケースに保管する
  • 片手でメガネの掛け外しはしない
  • ズレてきたメガネを上げるとき、ブリッジを強く押しすぎない
  • メガネをかけたまま寝転ばない

ケースに保管する

メガネをケースに保管することで、テーブルから落下したり、踏んづけたりするリスクが減ります。

持ち運びの際もメガネをむき出しの状態でカバンに入れると、他の荷物に押し潰されて変形する可能性があります。

両手で掛け外しする

メガネを片手で外すと、もう片方のテンプルに力が加わります。

右利きの人は右のテンプルを持ってメガネを掛け外しするので、左側のテンプルが外側に広がるケースが多いです。

ブリッジに強い力を加えない

メガネがズレてきたとき、ブリッジを指で押し上げる人がいます。力を入れすぎるとフロントの歪みの原因になります。

ごろ寝はしない

メガネを掛けたままごろ寝をすると、メガネに強い力が加わります。下側のクリングスが変形してしまいます。

まとめ

今回はメガネフレームの歪みについて解説しました。

メガネフレームは購入したときがベストの状態であり、時間がたつにつれて劣化していきます。

フレームの歪む箇所はテンプル、フロント、クリングスの3つがあり、メガネ屋さんにはそれぞれの歪みを修正するための専用の工具があります。

掛け心地や見え心地に違和感を感じる場合、メガネ屋さんに行ってメンテナンスしてもらうのがベストです。

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