
OLIVER PEOPLES(オリバーピープルズ)は、1986年創業したアメリカのアイウェアブランドです。
創業から現在まで、ヴィンテージフレームを忠実に再現したクラシカルで普遍的なデザインを貫いています。
昨今のクラシックフレームの流行もあり、オリバーピープルズの人気はさらに高まっています。
ハリウッドセレブやミュージシャンなど数多くの著名人に愛用されていて、おしゃれアイウェアの王様の地位に君臨しています。
今回は、世界中のファンを魅了し続けているオリバーピープルズについて詳しく解説してきます。
オリバーピープルズの品質

日本では「アイヴァン」が国内代理店として、オリバーピープルズのメガネの製造・流通・販売を担っていました。
この頃は、日本製で品質が良い上に安かったので、お洒落メガネの定番として眼鏡通から圧倒的な支持を受けていました。
現在、オリバーピープルズはイタリアの眼鏡メーカー「ルクソティカ」の傘下にあり、以前とは全く別のブランドのようになっています。
一部のチタン製フレームは日本製ですが、ほとんどは外国製です。
実際に購入した商品のクオリティーをレビューしていきます。商品はすべて新品で、ヴィンテージや中古ではありません。
プラスチックフレームの品質
まずGregory Peck(OV5186A)とLachman(OV5419U)。全体的に磨きが雑です。金具の周りは磨き残しがあり、丁寧に作られた形跡はありません。


続いては、ウェリントン型のOsten(OV5416U)。テンプル(つる)内部の金属芯のメッキにクラックが発生しています。

2枚の生地を使った張り合わせ生地によく見られる「反り」が発生しています。オリバーピープルズの生地はしっかり乾燥させていないため、張り合わせ生地の場合の変形が尋常ではありません。

日本製フレームの場合、2枚の異なる生地を手間と時間をかけて均一に乾燥させるので、「反り」が生じにくいです。
メタルフレームの品質
一つ目は、MP-2(OV1104)。クラシックメガネの良し悪しを決める最重要な彫金が綺麗ではありません。ぐしゃっと潰れたような模様に見えます。しかもプラスネジのネジ頭が潰れています。ネジの精度もかなり低いです。

眼鏡市場のレンズ込み2万円のベッドフォードホテルの彫金のほうが断然キレイです。ヴィンテージ風のメガネは彫金のクオリティーが命です。繊細な彫金は上品な高級感を演出してくれます。

2つ目は、OP505(OV5184S)。フロントとテンプル(つる)の接合部分がグラグラしています。

金具とフロントがピタッと合っていないので、ネジを強く締めてもグラつきは解消できません。

ちなみに左右レンズを固定するネジ部分もグラつきます。

オリバーピープルズのメタルフレームは、ほとんどがステンレス製。台所のシンクに使われる素材ですね。メッキの質感はあまり高くありません。

オリバーピープルズの価格
オリバーピープルズの定番人気モデルの価格は次のようになります。
型番 | 価格(税込) |
Sheldrake(OV5036A) | 35,750円 |
Gregory Peck(OV5186A) | 33,000円 |
Coleridge(OV1186) | 34,540円 |
OP-505(OV5184) | 41,800円 |
MP-2(OV1104) | 39,930円 |
フレーム価格は3~4万円くらいです。オリバーピープルズの取り扱っているショップは、レンズ代が別の料金体系を採用しています。
オリバーピープルズのレンズ代
以前に比べると、いろんなショップで見かけるようになりましたが、格式の高いショップしかオリバーピープルズを扱っていません。ファッションに特化したメガネのセレクトショップや都心部にあるパリミキで購入できます。
ブランドメガネは、レンズ代が安く、スタッフの技術力があるパリミキで買うのがベストです。
パリミキなら8,800円で超薄型レンズを選べます。低価格を実現できるのは、800店舗以上ある大手のパリミキはレンズメーカーから大量にレンズを仕入れているからです。
ほとんどのセレクトショップの場合、レンズ代は1万円以上します。
オリバーピープルズの人気定番モデル

ヴィンテージデザインを踏襲した普遍的なデザインが多く、どのフレームもオシャレです。
オリバーピープルズの中でも特に人気の高いモデルをいくつかご紹介していきます。
MP-2(OV1104)
MP-2(OV1104)はブランド創業時に発売された不朽の名作の復刻モデルにして、オリバーピープルズの定番。

非の打ちどころのない圧倒的な造形美。端正なレンズシェイプからは落ち着いた品格を感じます。

フロントがプラスチックのクラシックフレームはカジュアルな雰囲気になりがちですが、MP-2はメタルのリム(レンズを囲く枠)にプラスチックを巻いているので、カジュアルさを抑制しています。「メタルのドレス感」と「プラスチックの温かみ」の両方の魅力を備えています。

濃淡がハッキリしたべっ甲柄とフレーム全体に施された彫金装飾によってヴィンテージテイスト満載。

男性も女性も掛けられるミドルサイズも人気の理由のひとつです。
OP-505(OV5184)
OP-505(OV5184)は創業当時の人気モデルの復刻版。MP-2と並ぶオリバーピープズのツートップの一角です。

上の写真の商品は、OP-505 SUN(OV5184S)。サングラスタイプは型番のさいごにSがつきます。

フロント両サイドの金具パーツが特徴的なラグジュアリー感あふれるフレームです。

クリア系のグレーのツートンカラーのフロントや無色透明のクリア色の耳当てパーツがスタイリッシュ。クラシカルなフレーム形状はそのままに、色味は現代風にアップデートされたモデルです。
Gregory Peck(OV5186A)
Gregory Peck(OV5186A)はボストン型メガネの最高傑作と言っても過言ではありません。フレームのラインがキレイで、シンプルかつ王道デザイン。

ヴィンテージの雰囲気が強いキーホールブリッジが採用されています。キーホールブリッジとは、カギ穴のような形をした左右のレンズをつなぐブリッジのこと。

100年も前から存在するヴィンテージデザインながら、今でも色あせない魅力と品格に溢れる傑作です。

Coleridge(OV1186)
Coleridge(OV1186)は、比較的新しいモデル。現行モデルの中でベストセラーモデルの一つです。
細身のメタルのボストン型は、掛けると今っぽさを演出できます。

テンプル(つる)のみに彫金が施されたスッキリしたシンプルなデザインなので、ナチュラルに掛けこなしやすいです。


べっ甲柄とゴールドのアンティーク調のカラーリングは高級感があります。

OV-1186は外国製ですが、チタンフレームなので、軽くて掛け心地がいいです。フレームのみ重量は12.9g。

Sheldrake(OV5036A)
Sheldrake(OV5036A)は、ボストン型とウェリントン型の中間くらいの形状をしています。オーソドックなオリバーピープズらしさが詰まった逸品。

全体的に太めでヴィンテージ感が漂いつつも、野暮ったさを一切感じさせない絶妙なデザインです。

丸みを帯びたウェリントン型の人気に火をつけたのは、Sheldrakeだと言われています。
現在、太めのプラスチックフレームがトレンドということもあり、オリバーピープルズの人気ナンバーワンモデルです。
オリバーピープルズが40代にオススメできない理由

クラシックフレーム全盛の日本では、オリバーピープルズのようなヴィンテージ感が強いデザインは、若者向けというイメージが定着しています。オトナが掛けると、若すぎる印象になったり、お洒落を頑張っている感が出てしまいます。
同じアンティーク仕様のメガネでも、アンティーク感を抑えたものなら、オトナも上品に掛けられます。
アンティーク感が強いメガネの特徴は次のようなものです。
- 色の濃淡がハッキリしている
- べっ甲柄(黒と茶のまだら模様)
- ボストン型(逆おにぎり型)
- 彫金装飾が多い
下の2つのメガネは同じ構造をしていますが、雰囲気が全然違います。


オリバーピープルズよりJINSクラシックのほうがシンプルに掛けやすいデザインです。
オリバーピープルズの評判・口コミ
Twitter上にあるオリバーピープルズのメガネの口コミをまとめました。
「おしゃれ」「可愛い」「長持ちする」「眺めているだけで幸せ」「掛けると大人になった気がする」などの良い口コミしかありませんでした。
実際の口コミをみる
最近はめがねです。
— 花守香音 (@kanon_hanamori) January 8, 2022
伊達メガネなのにオリバーピープルズ。
4年のお付き合い。
いいものは大事に使えて長持ちします。 pic.twitter.com/9OmqL7IByw
999.9のメガネ樹脂の部分が割れてしまっていつもお世話になってるお店に修理に出しにいったらめっちゃ可愛いオリバーピープルズのメガネがあって購入してしまったw
— yamada (@8b3JQuIDZDXTgvo) October 9, 2022
早ければ明日仕上がるらしいので楽しみ
暇さえあればオリバーピープルズのメガネを見てニコニコしている
— ko (@w4n9k0) September 26, 2022
良いメガネひとつ大事に使いたい年頃になってきた。
— しお🐈⬛ (@yo8_zb) April 11, 2022
もちろん新品で。
オリバーピープルズとか憧れる。
私も、メガネだとイマイチ納得しなくて数年前、オリバーピープルズに変えたらいい感じになってメガネ率高くなった🥰
— りんご🍎☻1y (@saosao_10) March 19, 2023
もしかするとレンズも変えたからっていうのもあると思うけど🤔
知人のメガネが可愛くて
— タマ(コロナ後遺症完治🙌🏻)🌟🕺💃 (@tama_chan_snow) October 4, 2022
どこのか聞いたら
オリバーピープルズだった
そりゃ可愛いわ!
ショップ試着だけでも行っていいかな?
私も一昨年オリバーピープルズでメガネ買いましたけど高級メガネって大人になった感じあっていいですよね☺️
— りえっち (@riecchi3) March 27, 2022
や、やべぇ面接の答えをまとめてねぇー
— 超暁たかし産(本人です。) (@sHioRi_takaShi_) February 23, 2023
そんなことよりオリバーピープルズのメガネ欲しい!
オリバーピープルズのメガネ買ってから何年経つかわからんけどまじで買って良かった
— れもんて (@Ka8Le) March 3, 2022
メガネはオリバーピープルズ。
— すなぎも🌻 (@suzOo_a) November 13, 2022
メガネはブラピ愛用のオリバーピープルズでお洒落気取ってますが、逆ケントデリカットができてしまう牛乳瓶の底レンズ🤣
— なっつん (@akanana_77) October 28, 2022
視力は、この前測って0.03でしたよー
オリバーピープルズの評判は良いのですが、Twitterで着用画像を見ると、似合っている人は一人もいませんでした。オリバーピープルズのメガネは欧米人の鼻の大きさに合わせて設計されています。日本人がかけると、鼻周りがスカスカになり、バランスが悪くなることが原因です。
オリバーピープルズのメガネを掛けこなすには、欧米人並みの立派な鼻が必要なのです。下の画像のような、鼻の頂点の幅が広く、ボリュームのある鼻でないと、メガネが顔に張り付いたような印象になってしまいます。

鼻パッドの針金パーツも自在に曲げられない設計になっています。

オリバーピープルズのメガネは、下の画像のモデルさんのような鼻にピッタリ合います。左右レンズの間に鼻が隙間なく挟まっています。

鼻が低いと、オリバーピープルズのような海外のメガネは鼻で支えられません。

鼻パッドの針金パーツを内側に曲げればフィットはしますが、正面から見たときに針金が丸見えになり、スマートではありません。

まとめ

今回は、オリバーピープルズについて解説しました。
最近では、テニスプレーヤーのフェデラーと広告契約を交わして話題になりました。大々的な広告により、メジャーな眼鏡ブランドの地位まで駆け上がりました。
オリバーピープルズはお洒落なイメージはありますが、見た目が安っぽく、品質は決して良いとは言えません。デザインも欧米人向けで、日本人でオリバーピープルズを掛けこなせるのはは鼻筋の通った人に限られます。
それに、オリバーピープルズはレイバンやトムフォードのような知名度はありません。メガネが好きな人しか知らないブランドです。
ファンも多い人気ブランドなので、あまり言いたくありませんが、一度他のブランドと見比べてから購入を再検討することをオススメします。