カラーレンズとはサングラスほど濃くない色付きレンズのことで、若い世代を中心に流行っています。
ファッションの一部としオシャレを楽しみ、顔色を明るく見せたり、お肌のくすみを目立たなくさせたりできます。
カラーレンズの機能面のメリットとして、
- まぶしさの軽減
- クリアな視界の確保
- 疲れ目の予防
- 日常交通の安全性の向上
などが挙げられます。
そんなメリットの多いカラーレンズですが、デメリットも存在します。
今回は、カラーレンズのデメリットと色付きメガネは怖いという印象について深堀りしていきます。
カラーレンズのデメリット
カラーレンズのデメリットはおもに4つあります。
- 色合い(見え方)が変わる
- 相手に与える印象(見られ方)が変わる
- 視認性が悪くなる
- サングラスほどまぶしさを軽減する効果はない
デメリット①色合い(見え方)が変わる
カラーレンズを通すと、色合い(見え方)が変わります。
デザイナーなど色の見分けが必要な人にとってはデメリットとなります。
レンズカラー別の見え方のちがいをご紹介します。
ブラウン系
ナチュラルにまぶしさをおさえつつ、コントラストをあげる効果があります。
ナチュラルでクリアな視界が特徴です。
グレー系
無彩色のため周りの景色の色の変化がいちばん少なくなります。
初めてのカラーレンズとして安心してオススメできます。
ブルー系
運転手向きの色といわれています。
対向車のヘッドライトのまぶしさをおさえたり、白シャツの視認性が高いので学生さんを認知しやすく事故から守る効果も期待できます。
イエロー系
コントラストをあげる効果がいちばん高く、夜間の運転や天気の悪い条件でも視界を鮮明に見せてくれます。
黄色のフォグライトが人気の理由は悪天候での見えやすさにあります。
グリーン系
むかしのブラウン管式のモニターの表示はグリーンでした。グリーンは可視光線の中ではもっとも目にやさしい色といわれています。
赤色系・青色系の中間の光波長のため、どちらの光も吸収する効果があり視界の色調が自然です。
ピンク系
イエロー系・ブラウン系と同様にコントラストをはっきり見せる効果があります。
そのため、薄暗いシーンでの使用が効果的。しかし目が疲れやすいと感じる人が多いようです。
デメリット②相手に与える印象(見られ方)が変わる
レンズカラーによって相手に与える印象(見られ方)が変わります。
カラーレンズはオシャレアイテムとして認識されているので、職場では使いにくいかもしれません。
事務のお仕事の場合、パソコン用のブラウンのレンズはOKかもしれまん。しかし会社の顔となる営業マンの場合、カラーレンズはNGというケースが多いのではないでしょうか。
レンズカラー別の印象のちがいを解説していきます。
ブラウン系
日本人の肌の色に馴染みやすい色といわれています。
ブルーライトカットレンズに使われるカラーなので職場でいちばん受け入れやすいと思います。
お顔を立体的に見せてくれる効果・落ち着いた印象を与える効果があります。
その裏返しで年齢を上げたイメージとなるので女性やシニアの方にはオススメしないカラーです。
グレー系
グレー系は落ち着いたクールな印象を与えます。
逆にいうと怖いイメージを持たれることも。
また、最低濃度の10%でも顔色が暗く不健康に見えてしまいがちです。
ブルー系
ブルー系は透明感・清涼感・知性的な印象を与える色です。
今っぽいメガネフレームと合わせると、冷たい・ミステリアスな雰囲気が漂うことも。
また、吊り上がった形状のシャープなメガネにブルーレンズを合わせると、やんちゃな印象になります。
イエロー系
ファッション性は高いですが、使いこなしがむずかしく普段使いには違和感があるカラーといえます。
所ジョージさんの影響でしょうか、おやじバンドをしているオシャレな人がかけているイメージがあります。
グリーン系
グリーン系は、ブラウンやグレーに並ぶサングラスの定番カラー。
ブラウンやグレーとくらべると、怖い・暗い印象になりません。
また、肌のくすみや赤みを目立たなくしてくれる効果があります。
ピンク系
ピンク系は薄めと濃いめで印象がガラリとかわるレンズカラーです。
薄めの濃度ならお肌の血色が良く見えるので、普段使いに向いています。
一方、濃いめの濃度はファッション性が高くなるので、レジャーやバカンスでお出かけの時などオススメです。
濃い色なら男性もかけやすいと思います。
お化粧の下地との兼ね合いでお酒に酔ったように赤みがさして見えることがあるので、10%以上の濃度はあまりオススメしません。
デメリット③視認性が悪くなる
濃いカラーレンズは無色透明のレンズにくらべて、どうしても視認性が悪くなります。
とはいえ、メガネレンズは視力矯正用なのでサングラスのようにレンズ濃度を濃くすることはありません。
10%~25%程度の濃度であれば、そこまで視界は暗くなりません。
15%程度のレンズ濃度でも色合いによっては暗く感じますし、25%で染色しても色合いによっては暗く感じないことがあります。
デメリット④サングラスほどまぶしさを軽減する効果はない
カラーレンズを使用することで、室内の蛍光灯やパソコンやスマホの液晶のまぶしさをおさえてくれます。
ただ、カレーレンズでは太陽のまぶしさを軽減する効果はそれほど期待できません。
視力矯正用という目的があるのでメガネのカラーレンズの濃度には85%までという制限があります。
一方、サングラスの目的はまぶしさを軽減することなので、濃度が90%を超えるものもあります。
色付きメガネは怖い?怖く見えない方法を解説
日本では少しだけハードルの高いカラーレンズ。
サングラスには、あるスジの方々がかけてるというイメージが今でも残っていて、その影響か、悪そうに見せるためにカラーレンズを使う人がいるほどです。
銀行に行くと「帽子・マスク・サングラスを着用のお客様にはお声掛けさせていただくことがございます」みたいな告知をみかけることがあります。
これに関しては、防犯カメラで顔を特定できないことを防止するためでしょうが、サングラスほど濃くないカラーレンズを着けていても、ドキッとしてしまいます。
ここでは、色付きメガネが怖い印象にならない方法をご紹介します。
グレーやブルーのレンズカラーを避ける
薄いグレーやブルーにはやんちゃなイメージがあります。
レンズが濃くなるとそれぞれ印象が変わります。
濃いグレー(50%や75%の濃度)は、相手から見るとかなり濃い色です。ちょっと怖い印象を与えるかもしれません。
一方、濃いブルーには怖い印象はなく、ポップで陽気な印象があります。
クラシックフレームと合わせる
流行のクラシックフレーム×カラーレンズの組み合わせはオシャレで、怖い雰囲気はありません。
「私にはカラーレンズは似合わない」と思っている人は、もしかすると色ではなく、メガネフレームが合っていないだけかもしれません。
サングラスなら眉のラインがすべて隠れるサイズがベストですが、色付きメガネは眉に重なるくらいのサイズ感でも違和感なくかけられます。
カラーレンズが合わせやすいフレームは、男性にも女性にも似合う細身のクラシックフレームです。
普遍の人気を誇り、流行に左右されず、世界中いつでも愛されているメガネデザインの定番です。
クラシックフレームには大きくわけて次の3つの形状があります。
- ウェリントン型
- ボストン型
- ラウンド型
上記の3種類はデザインが豊富で素材も樹脂製や金属製などえらびやすく、カラーレンズ初心者も迷わず使えます。
それぞのれ形状の特徴をかんたんにご紹介していきます。
ウェリントン型
ウェリントン型は逆台形からカドを落とし、丸みをもたせた形状です。
サイズも十分大きく、小顔効果も狙えます。
まったくの丸形ではないのでビジネスもカジュアルも対応できます。
ボストン型
ボストン型は、ウェリントン型にさらに丸みをもたせた優しいイメージの形状です。
万人に違和感なく使えて、今もっとも人気があるデザインです。
ラウンド型
ラウンド型はボストン型よりさらに丸くなって、まん丸です。
レンズの大きさによって印象が変わり、今流行っているのは大きめの丸メガネです。
ジョンレノンのメガネのような小ぶりな形状のラウンド型もあります。
色が薄いレンズを選ぶ
以前は各レンズメーカーごとに独自のカラーがあり、メーカーによってカラーが微妙にちがいました。
現在は、染色自体は各社の工場でおこなうのですが、色見本を業界で統一しました。
ほとんどのショップで「アリアーテ トレス」と呼ばれる業界統一のカラーサンプルが置かれています。
ここでは、怖い印象にならないために選ぶべき色を「アリアーテ トレス」からご紹介します。
Sheer F
Sheer Fは濃度10%のレンズ全面染色シリーズの12色。全面染色はレンズ全体が均一の濃度です。
ほとんど素肌に見える透き通った淡いライトカラーが特徴です。屋外ではクリアレンズとほとんど変わらない見た目になります。
さりげないニュアンスをプラスできます。
Natural F
Natural Fは濃度15%の全面染色12色。
カラーレンズであることがしっかりわかる濃度がここから。
各色の個性が際立ちますね。
Natural G
Natural Gは濃度15%のグラデーション染色。グラデーション染色はレンズの上から下にかけて徐々に色が薄くなります。
グラデーション染色のおかげで自然な陰影のある美しい目元をアピールできます。
Rich G
Rich Gは濃度25%のグラデーション染色。
グラデーションレンズは上品な印象があり、女性に人気があります。
グラデーション染色のおかげで夜間運転にも利用できるメリットがあります。
これ以上の濃度は普段使いにはオススメできないので省略します。
まとめ
今回は、カラーレンズのデメリットについて解説しました。
色付きメガネが怖かったのは昭和の時代の話。今やカラーレンズはファッションアイテムのひとつです。
カラーレンズにはデメリットよりも機能面のメリットが多く、ファッションとしての楽しさもあります。
自分のためにカラーレンズをつけることをオススメします。
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