- 眼鏡市場とメガネスーパーはどっちがいいの?
- パリミキとメガネスーパーはどっちが高い?
- メガネスーパーの値段が高い理由が知りたい
メガネスーパーは関西ではあまり馴染みがありませんが、関東圏を中心に全国展開しているメガネチェーン店です。
1976年に眼鏡業界に参入した比較的新しいメガネ屋さんで、価格の安さを全面的にアピールして店舗を拡大していきました。
今でも「安売りのイメージ」が残っています。
ところが、5年ほど前に180度方針転換して、今では大手チェーン店の中でいちばん値段が高いショップになりました。
今回は、メガネスーパーが高い理由を深堀します。あわせて、メガネスーパーの料金体系についても解説します。
メガネスーパーの特徴
メガネスーパーの特徴は3つあります。
- メガネよりコンタクト販売に力を入れている
- 海外ブランドの取り扱いが多い
- 訪問販売をしている
眼鏡屋というよりコンタクトレンズ屋
メガネスーパーの最大の特徴は、コンタクトレンズの販売に力を入れていること。
メガネよりコンタクトレンズの売上比率のほうが高いです。
老舗の眼鏡専門店であるパリミキのコンタクトレンズの売上比率は数パーセントです。
海外ブランドの取り扱いが多い
メガネスーパーの親会社はいろんな会社を買収しています。グループ会社にはイタリアのメガネメーカー「マルコリン」の日本総代理店があります。
このため、メガネスーパーはマルコリン社が保有するブランドを多く取り扱っています。
- GUESS
- SWAROVSKI
- MONCLER
- EMILIO PUCCI
訪問販売をしている
メガネスーパーは1998年からメガネの訪問販売を行っています。これまでに累計18,000件以上の訪問実績があります。
店舗に行けない人にとって、ありがたいサービスです。
メガネスーパーの値段が高い理由
安売りのイメージがまだ残っているので、メガネスーパーがなぜ高いのか疑問に思う人は多いと思います。
実は、5年ほど前にメガネスーパーは路線変更しています。安売り店からアイケア重視のお店に生まれ変わりました。
一人ひとりのお客さんに寄り添った接客をしているので、価格が高くなるのはある程度仕方ありません。
とはいえ、メガネスーパーと同じように接客が丁寧なパリミキと比較しても、メガネスーパーは高いです。
メガネスーパーが高いと感じる理由は次のようになります。
- ケースとメガネ拭きがついていない
- レンズ加工が有料
- 視力検査が有料
メガネスーパーが高い理由は、一般的なメガネ屋さんでは無料のものが有料だからです。コミコミ価格ではなく、追加料金が加算される料金体系のため、高く感じてしまいます。
それぞれ詳しく解説していきます。
ケース、メガネ拭きがついていない
メガネを購入したあと、ケースとメガネ拭きは絶対に必要です。このため、ほかのメガネチェーン店は無料でつけてくれます。
しかし、メガネスーパーではケースとメガネ拭きは基本的に付属していません。
公式オンラインショップでメガネを購入すると、メガネ本体しか届きません。ケースとメガネ拭きは別売りになっています。
- ケースが880円
- メガネ拭きが165円
ほかのメガネチェーン店が無料でつけているものと何ら変わりません。割高感は否めません。
レンズ加工が有料
レンズはもともと真ん丸の形をしています。メガネを作成するとき、レンズをフレームの枠の形に削って、枠にはめ込む工程があります。
メガネスーパーでは、この工程に追加料金1,100円かかります。
安いメガネ屋さんのレンズ加工は雑な場合があるので、ちゃんとしてくれるなら、有料でも全然OKです。
レンズ加工機は数百万円しますし、作業自体も15分くらいかかるので、1,100円の加工料は妥当な値段だと思います。
視力検査が有料
適切な度数のメガネを作るために視力検査は必要です。普通のメガネ屋さんは無料でやってくれます。
メガネスーパーは検査項目に応じて3,000円、4,000円の2つのコースを用意しています。
よりよい眼鏡を作るために技術料を払うことに違和感はありません。
ただ、日本眼科学会は有料で検査を行うメガネ屋に対して否定的な意見を表明しています。
日本眼科学会の意見を詳しく知りたい人はこちらをクリックしてください。
メガネスーパーと眼鏡市場を比較
メガネスーパーと眼鏡市場では料金体系が異なります。
- 眼鏡市場はフレームとレンズをセットで販売
- メガネスーパーはフレームとレンズを別々に販売
メガネスーパーのフレーム価格の設定は相場からかけ離れています。
眼鏡市場でレンズ付き2万円以下で販売されているレベルのフレームが、メガネスーパーでは3万円します。レンズ代を加算すると、最終価格は倍以上になります。
ただ、メガネの価格はメガネの品質だけで決まるものではありません。フィッティングの技術料も含まれています。
メガネスーパーのレンズ価格表【パリミキと比較】
メガネスーパーとパリミキは、フレームとレンズを別々に販売しています。両社とも高性能なレンズをたくさん取り扱っています。
両社の標準グレードのレンズ価格の一覧表です。
標準グレード | メガネスーパー | パリミキ |
単焦点 薄型レンズ (屈折率1.60) | 17,380円 | 8,800円 |
単焦点 超薄型レンズ (屈折率1.67) | 20,680円 | 8,800円 |
遠近両用 薄型レンズ (屈折率1.60) | 23,100円 | 8,800円 |
遠近両用 超薄型レンズ (屈折率1.67) | 28,600円 | 8,800円 |
ワンランク上のハイグレードレンズの価格はは次のようになります。
ハイグレード | メガネスーパー | パリミキ |
単焦点 薄型レンズ (屈折率1.60) | 30,800円 | 22,000円 |
単焦点 超薄型レンズ (屈折率1.67) | 34,100円 | 22,000円 |
遠近両用 薄型レンズ (屈折率1.60) | 36,300円 | 22,000円 |
遠近両用 超薄型レンズ (屈折率1.67) | 41,800円 | 22,000円 |
メガネスーパーのほうがレンズ価格が高いです。
メガネスーパーは通常の25倍細かい度数対応のレンズを取り扱っています。価格は上記の通常レンズ価格に11,000円(税込)プラスになります。
フレーム本体の価格設定もパリミキよりメガネスーパーのほうが高いです。
パリミキは若い世代向けにエントリー価格(レンズ込み13,200円)を用意しています。13,200円の内訳は「フレーム4,400円+レンズ価格8,800円」です。
メガネスーパーの値段の平均
メガネスーパーのお客さん1人当たりの単価は4万5千円ほど。この単価はフレーム、レンズ、検査料金などを含んだ価格です。
メガネスーパーの客層はご年配の方が中心です。歪みの少ない高機能な遠近両用レンズを選ぶことがあるので、平均単価が高くなります。
メガネスーパーは大手チェーン店の中で単価が一番高いですが、ご年配のお客さんから好評のようです。
ちなみに、パリミキの平均単価は3万円台です。
まとめ
今回は、メガネスーパーが高い理由を解説しました。
メガネスーパーは、眼鏡業界の慣習としてサービスだったものを有料にしているから、価格が高く感じてしまいます。
技術料を有料にするのは、悪いことではないと思います。技術力に自信があり、お客さんに価値を提供できているなら、有料にしてもいいと思います。
これまで無料だったものを有料にすると、お客さんが離れてしまうリスクがありますが、「アイケア」に特化したメガネスーパーの業績は好調です。お客さんから支持されていている証でしょう。
遠近両用メガネはどこがいいのかについて次の記事でくわしく解説しているので、よかったらご覧ください。