
ドイツのメガネブランドに共通しているのは、洗練されたデザインと高い機能性です。
イタリアとフランスのメガネはファッション雑貨のようなクオリティーのメガネが多いですが、ドイツのメガネは日本製のメガネと同じように「快適な掛け心地」を重視しています。
今回は、日本でも人気のあるドイツの眼鏡ブランド4つをご紹介します。
RODENSTOCK(ローデンストック)
1877年に創業したドイツの名門ブランド。メガネフレームだけでなく、メガネレンズを製造しています。
130以上の特許を取得しており、革新的な発明によって常に眼鏡業界をリードしてきました。ローデンストックの功績をいくつかご紹介します。
- カールトンタイプの発明
- レンズの反射防止コートを発明
- バネ蝶番を発明
下の画像のようなメガネのトップラインが一直線につながっているメガネをカールトンと呼びます。

反射防止コーティングがあると、チラツキが軽減され、明るい視界を得られます。

テンプル(つる)にバネが内蔵されており、テンプルが90度以上開く構造になっています。掛け外しがラク、締め付け感がなく掛け心地が良好です。


価格はフレームのみ5~10万円です。高価ですが、価格に見合った性能を持ち合わせています。
派手な装飾は一切なく、ミニマルなデザインながら、技術に裏打ちされた高級感を醸し出しています。
創業から140年以上の長い歴史のなかで培われた技術がローデンストックの強みです。日本で販売されているモデルは日本製です。
耐久性が高く、掛け心地が良く、高級感溢れるシンプルなデザインが好みの紳士にオススメのアイウェアブランドです。
CAZAL(カザール)

カザールは、1975年にドイツで創業した純粋なメガネブランドです。世界中のセレブから支持されています。1980年代のアメリカのヒップホップカルチャーと関係が深く、多くのラッパーに愛用されていました。
カザールを着用していたHip-Hopアーティスト
- RUN DMC
- Jay-Z
- Rick Ross
- Usher
カザールがヒップホップコミュニティーで確固たる地位を得た理由は、カザールのデザイン性にあると思います。
カザールのメガネには、自信に満ち溢れた成功者のイメージがあります。

上の画像は「RUN DMC」が愛用していたモデルの復刻版「607」。フロントの立体的カッティングが無骨の雰囲気を醸し出します。ゴールドのメタルもワンポイントではなく、迫力あるデザインです。

上の2つのメガネはカザールらしさ全開のデザインです。
カザールのデザインの特徴は3つあります。
- ダイナミックな造形&斬新なデザイン
- 個性的で派手&大きなレンズ
- ゴージャス&エレガント&アーティスティック

ほかにも音楽と結びついているメガネブランドとして、日本のA.D.S.Rが挙げられます。
レンズシェイプが斬新なデザインが多く、独特で前衛的なモダンなスタイルを貫いています。
芸術や建築からインスピレーションを得て、時代を先取りしたデザインを生み出し続けています。
Lunor(ルノア)

ルノアは、1992年にドイツで設立された純粋なアイウェアブランドです。最新の素材と技術によってビンテージメガネを現代に蘇らせています。
ブランド創設者は世界屈指のアンティークメガネの収集家です。アンティークメガネから着想を得た、見たこともないデザインもあり、メガネ好きをワクワクさせてくれるブランドです。
ルノアのデザインの特徴は2つあります。
- クラシカル&レトロ
- ミニマルデザイン
レンズシェイプはクラシカルな雰囲気であっても、ミニマルなデザインのため、どこか未来的な印象を受けます。古くて新しいメガネです。
ルノアの枠がないメガネ「Classic Round」は、スティーブ・ジョブズが愛用していたことで有名です。知的で大人の雰囲気のある逸品です。

左右レンズをつなぐパーツを鼻に直接乗せるスタイルや色味はクラシカルですが、機能性を高めるため以外の装飾は一切ないので、ミニマルで洗練された印象を受けます。

最近のモデルは普通っぽいクラシック系のフレームが多いです。
ic! berlin(アイシー!ベルリン)
ドイツのメガネと言えば、ステンレスシートをくり抜いた極薄メタルです。

1996年創業のアイシー!ベルリンが、シート状のメタルからメガネを製造した元祖です。

ステンレスフレームと言っても、中国製の安物とは違います。アイシー!ベルリンの素材とメッキ方法は特殊なので、耐久性は抜群です。
アイシー!ベルリンのもうひとつの特徴は、ネジを使わない蝶番です。ネジが緩むことなく、快適なメガネライフを送れます。


ネジを使わない構造の最大のメリットは、パーツが少なくて済み、フレームを軽くできることです。
価格はとても高く、ステンレス製の通常ラインは5~7万円ほどします。
10万円以上するチタンシートをくり抜いたプレミアムラインもあります。ステンレスのタイプよりも軽く、しなやかです。
日本の眼鏡の展示会での受賞歴は10回以上を誇ります。高い機能性と工業デザインっぽい感じが日本で受けているのだと思います。
似てるブランドとしてMYKITA(マイキータ)とMARKUS T(マルクス T)があります。
マイキータはアイシーベルリンの創業時のメンバーの一人が独立して立ち上げたブランドですし、マルクス Tもアイシー!ベルリンと同じようなメガネにしか見えません。
【まとめ】ドイツのメガネブランドについて

今回は、代表的なドイツの眼鏡ブランドをご紹介しました。
高い機能性と洗練されたデザイン性を兼ね備えているのがドイツの眼鏡ブランドの特徴です。
ドイツのブランドとイタリアやフランスのブランドでは品質に雲泥の差があります。
ドイツのメガネは日本製のメガネと同じくらい高品質です。オリジナリティーに溢れ、革新的な構造を採用している唯一無二のブランドが多いです。
イタリアの眼鏡ブランドについては次の記事で紹介しています。
