いざ「鼻パッドを交換しよう」と思うと、意外にも種類がたくさんあることに驚かれるでしょう。
たくさんの鼻パッドのなかから、どれをえらんだらいいのか迷っている人も多いはず。
鼻パッドは見た目・掛け心地だけでなく、耐久性や安全性などさまざまことが気にかかります。
この記事では、鼻パッドの種類とそれぞれの特徴を解説します。この記事を読めば、自分に合った鼻パッドがえらべるようになります。
メガネの鼻パッドの種類
鼻パッドは何百もの種類があります。
ここでは次の3つ項目で種類わけをして、鼻パッドをご紹介していきます。
- 取り付け方法
- デザイン(形状や大きさ)
- 素材
取り付け方法
取り付け方法はネジでとめるタイプが一般的。
次に多いのが鼻パッドを金具にはめ込んで止めるタイプ。ビルトインタイプと呼ばれています。
ネジ式とビルトインタイプの特徴をまとめました。
ほかにも抱きかかえるようにとめる「2本ダキ足」や巻きつけてとめる「巻式」などの取り付け方法があります。
デザイン(形状・大きさ)
鼻パッドの形状はいろいろ。
形状による優劣はなく、かける人にフィットしていることが重要です。
しずく型の鼻パッドがいちばん使われていますが、ほの形状もよく見かけます。
丸型は可愛いフレームに使われることが多く、ファッション寄りの鼻パッドです。フィット感はあまりよくありません。
逆三角形の左右非対称型は大きめのメガネに使われます。鼻との接地面が広いので、アタリが柔らかくなります。
基本的に、見た目のバランスをとるために
- 細いor小さいメガネには小さい鼻パッド
- 太いor大きいメガネには大きい鼻パッド
が採用されます。
鼻パッドが小さいほうが見た目はスマートになりますね。
大きい鼻パッドは目立ちますが、掛け心地に優れています。
ユニークな形状
フィット感や安全性が高い、ユニークな形をした鼻パッドもあります。
立体的な曲面パッドは、調整前のデフォルトの状態ではいちばんフィット感がいいと感じます。
ツインパッドと呼ばれる左右パッドが一体になった鼻パッドもあります。
ツインパッドには次の2つのメリットがあります。
- 鼻のてっぺんにパッドが当たるのでズレ落ちを防止
- 鼻を覆う形状なので、顔の怪我を防止
基本的にツインパッドは子ども用です。
ブリッジ幅のせまい大人用のメガネなら装着可能ですが、普通サイズのメガネだとパツパツになります。
衝突や転倒の際に、クリングス(パッドをとめる針金パーツ)が顔に当たらないという安全面からえらばれることが多いです。
金属芯のカラー・ロゴ
鼻パッドの金属芯(蝶芯)のカラーは金色と銀色の2種類あります。
銀色が圧倒的に人気ですが、フレームカラーがゴールドの場合は金色の芯のほうが統一感が出ます。
また、蝶芯にデザインが入っているタイプもあります。
下の画像のように、金属芯にブランドロゴがあしらわれた鼻パッドはさりげなくオシャレですね。
その他の機能
さまざまな機能を持つ鼻パッドが開発されています。
種類 | 機能 |
エアーパッド | ・パッド内部が空洞になっている ・鼻にかかる重さを分散し、肌当たりが柔らかい |
クッションパッド | ・クッション機構を備えている ・パッドの可動域が広く、快適にフィット |
形状記憶パッド | ・体温に反応してパッド形状が変化する ・鼻の形に合わせてジャストフィット |
↓値段はそこそこしますが、クッション性は抜群です。
↓写真がかなり微妙なので、不安になるかもしれませんが、品質はしっかりしています。
↓体温で鼻の形にフィットします。ネジもついていてお得感があります。
素材
大きく分けると鼻パッドには3つの素材があります。
- ハードパッド(CP材)
- ソフトパッド
- シリコンパッド
それぞれの特徴を解説していきます。
ハードパッド
CP材のハードパッドは最もメジャーな鼻パッド。店頭に並んでいるほとんどのメガネに採用されています。
ハードパッドの特徴は次のようになります。
適度な硬さがあるので、傷つきにくく丈夫です。紫外線や皮脂・汗に強く、変色しにくくキレイな状態を長くキープします。
一般的にハードパッドの寿命は2年といわれています。
透明度が高いので、清潔感と高級感があります。見た目の点ではハードパッドがいちばんキレイですね。
表面がツルツルしているので、汚れが付着しにくく、付着した汚れもかんたんに拭き取れます。ただ、汗をかくと滑りやすくなるというデメリットがあります。
シリコンパッド
シリコンパッドはフィット感を追求したメガネによく採用される鼻パッドです。
シリコンパッドの特徴は次のようになります。
鼻にピタッとくっつくような感覚があります。グリップ力が高いので、ズレ落ちにくく、肌へのアタリが柔らかいのでパッド跡が残りにくいという特徴があります。
また、シリコンはマグカップなどにも使われる安全性の高い素材で、アレルギーを引き起こしにくいという特徴があります。
ただ、ピタッとくっつくので、ファンデーションが剥がれやすくなります。
紫外線・皮脂・汗を吸収して変色しやすく、柔らかい素材のため耐久性は高くありません。シリコンパッドの寿命は1年程度と言われています。
吸着性が高く、汚れが付着しやすいので、こまめなお手入れが必要です。
ソフトパッド(ニュクレル)
ニュクレル素材のソフトパッドはハードパッドとシリコンパッドの中間的な立ち位置の鼻パッド。
シリコンに近いフィット感がありながら、劣化しにくいという特徴を持っています。
シリコンパッドのピタッとしたフィット感が苦手な人でも使いやすいと思います。
また、アレルギーを引き起こしやすい可塑剤を使用していないというメリットがあります。
その他(ラバーやチタン)
スポーツ用のフレームにはラバーパッドが使わることがあります。
ラバーパッドはシリコンと同じくらい柔らかいのですが、劣化しやすく肌がかぶれやすいというデメリットがあります。
チタン製パッドはチタン製のメガネに合わせると統一感があり、高級感を演出してくれます。傷つきにくく、表面がツルツルしているので、汚れが付着しにくいというメリットがあります。
デメリットはツルツルしていて滑りやすいこと。
まとめ
今回は鼻パッドの種類とそれぞれの特徴を解説しました。「取付方法」「形状」「素材」の3つの項目にわけて代表的な鼻パッドにしぼって解説しましたが、ほかにもたくさんの種類があります。
鼻パッドにはたくさんの種類がありますが、「メガネを鼻で支える」というキーコンセプトは変わりません。
パッドのデザインやフィット感の好みは人それぞれで、どの鼻パッドが優れているとは一概には言えません。鼻にフィットしていれば、どのパッドでも基本的には問題ありません。