
メガネの鼻パッドの種類はたくさんあり、種類によって特徴やメリット、デメリットが異なります。
鼻パッドを交換することで、掛け心地が快適になったり、見た目がオシャレになったりします。
今回は、鼻パッドにまつわるお悩み別にオススメの鼻パッドをご紹介します。

メガネのズレ落ちにお悩みの方にオススメの鼻パッド
メガネを購入したときにもともとついている鼻パッドはハードパッドのことが多いです。
ハードパッドはクリアで劣化しにくいというメリットはありますが、ズレ落ちやすいというデメリットがあります。
メガネのズレ落ちにお悩みの方にオススメの鼻パッドは次の2つです。
- シリコンパッド
- ニュクレルパッド
シリコンパッド
メガネのズレ落ち防止にオススメなのは、シリコンパッドです。シリコンは吸着性に優れ、グリップ力が高いです。ピタッと鼻に吸い付く感触です。

鼻パッド素材の中で最もフィット感が良く、ズレ防止に効果です。
ただ、この手のタイプの鼻パッドはオールシリコンではなく、鼻パッド本体は硬いプラスチック(CP材)です。その表面に厚さ0.4mmほどのシリコン材をコーティングをしています。


表面はシリコンのため鼻当たりは柔らかいですが、シリコン材が薄いので、プニプニした感触ではありません。
シリコンパッドのメリットとデメリットは次のようになります。
汚れの付きにくさ・透明度・耐久性の面ではハードパッドに軍配が上がります。

ニュクレルパッド
「ニュクレル」という素材の鼻パッドはシリコンパッドとハードパッドのいいとこどりをした商品です。
ニュクレルパッドのメリットはたくさんあります。
- 柔らかい
- 耐久性が高い
- 変色しにくい
- アレルギーを引き起こしにくい
シリコン並みの柔らかを持ちながら、ハードパッドのような耐久性を持ち合わせています。アレルギーを引き起こしやすい可塑剤を使っていないので、肌に優しいです。
無色透明ではなく、若干白っぽいです。

しずく型と小判型の縦幅と横幅は同じです。パッド形状は3種類、金属芯の色は銀色と金色の2種類あります。

鼻の痛み・メガネ跡が気になる方にオススメの鼻パッド
鼻の痛みやメガネ跡を軽減するには柔らかい素材の鼻パッドが有効です。さきほど紹介したシリコンパッドに交換することで鼻当たりが柔らかくなります。
シリコンパッドよりも肌当たりが優しくなるアイテムは次の4つです。
- エアークッションパッド
- セルシール
- ぱふっと
- モチアガール(カバータイプ)
エアークッションパッド
肌当たりが最も柔らかい鼻パッドはパッド内が空洞になっているエアークッションパッドです。


ぐにゃぐちゃ曲がるため、鼻の形に沿ってフィットします。
フワっとしたフィット感が特徴で、メガネが浮いたような感覚があります。クッション構造により、フレームの重さを分散することができます。
メガネの鼻当て・鼻パッドに装着するタイプのオススメ商品を2つご紹介します。
セルシール
プラスチックフレームの鼻当て部分に貼り付けるタイプの快適グッズがあります。いろんな種類がありますが、いちばんオススメなのは「セルシール」です。

厚みのある柔らかいシリコンのため、優しくフィットして鼻パッド跡が残りにくいです。なだらかな形状をしていて、突起がないので鼻当たりは抜群に良いです。

透明度が高いので、パッドが目立ちにくいのも嬉しいポイントです。シールの粘着も良く、剥がれにくいです。また、剥がすときも接着剤がフレームに付着しないので、大事なメガネを痛める心配がありません。
セルシールのバリエーションと選び方をご紹介します。
大きさ | 厚み | |
セルシールM | 小さい | M:1.8mm L:2.5mm LL:3.0mm |
セルシールU | 大きい | S:1.3mm M:1.8mm L:2.5mm LL:3.0mm |
「セルシールM」と「セルシールU」の違いはパッドの大きさです。

- セルシールM(ミニ)は小さいフレーム用
- セルシールUは大きいフレーム用
S・M・L・LLなどのサイズはパッドの厚みの違いです。

シリコン材の厚み1.3mmの「Sサイズ」でもプニプニ感は十分です。
セルシールのメリットとデメリットは次のようになります。
ぱふっと&モチアガール
クリングス(針金)付きのフレームの鼻パッドに装着するタイプでオススメの商品は次の2つです。
- ぱふっと
- モチアガール(カバータイプ)
ぱふっと

一つ目は「ぱふっと」です。スポンジシールを鼻パッドに貼り付けて使います。


日本の眼鏡メーカーが製造する日本製の商品ですので、品質は良いです。
Amazonで評価が低い理由は、ここ数年の間、中国の業者が「ぱふっと」のページ内で偽物を販売していていたためです。現在、中国業者は排除されているので、心配ありません。
薄型と厚型の2種類あります。

薄型 | 厚さ 1mm | ・十分なクッション効果 ・目立ちにくい |
厚型 | 厚さ 2mm | ・鼻幅を狭くできる ・まつ毛がレンズに当たりにくい |

「ぱふっと」のメリットとデメリットは次のようになります。
5日に1回のペースで交換しても2カ月持つので経済的です。
シリコンパッドのような吸着性はないので、お化粧が剥がれにくいです。

モチアガール(カバータイプ)
2つ目は「モチアガール」です。

モチアガールは鼻パッドに被せるタイプの斬新な商品です。


モチアガールのメリットとデメリットは次のようになります。
モチアガールの最大のメリットは、靴下のように被せるタイプなので剥がれないことです。
そのかわり、被せているので鼻パッドが大きくなり、不細工です。価格は高く、1PAで1,000円ほどします。
カバーと鼻パッドの隙間に入り込んだ汗や皮脂を掃除するのが大変ですし、付け外しを繰り返すと、破れることがあります。
モチアガールには貼り付けるタイプもありますが、セルシールのほうが優れています。

「鼻パッド業界ナンバーワン・眼鏡屋さんが絶賛」という宣伝文句はいただけません。販売しているのは従業員数人の小規模事業者で、眼鏡業界の会社ではありません。鼻パッド業界では、年商数十億の鼻パッド会社もありますし、モチアガールはほぼほぼネットでしか販売していません。眼鏡屋さんではセルシールが採用されています。
セルシールのほうが透明度が高く美しいです。

モチアガールは接着面が小さく、パッド部分がピロピロしているため、剥がれやすいです。

肌が弱く、かぶれてしまいやすい方にオススメの鼻パッド
肌が弱く、シリコンや金属でかぶれてしまいやすい人にオススメの鼻パッドは3つあります。
- チタンパッド
- ナノセラミックパッド
- コーンチタンパッド
チタン製の鼻パッド
チタンは金属アレルギーを引き起こしにくい金属です。
チタン製パッドのメリットとデメリットは次のようになります。
チタンは硬いので傷つきにくく、いつも清潔に保てます。

汗や油で滑りやすく、メガネがズレ落ちやすいです。また、硬いので鼻に跡が残りやすいです。
チタンは薄くしても強度を保てるので、チタンパッドは極薄のものが多いです。

厚みが薄いパッドはスタイリッシュでスマートな見た目に仕上がります。
セラミック製の鼻パッド
ナノセラミックパッドは、有害物質を一切含んでいない酸化ジルコニウム(セラミック)製の鼻パッドです。

「メタルパッドはカッコいいけで、金属アレルギーだから・・」とメタルパッドを敬遠している人にオススメです。
ナノセラミックパッドのメリットとデメリットはチタン製パッドとほとんど同じですが、ナノセラミックパッド独自の強みもいくつかあります。
- カラーが豊富
- 汗や皮脂による劣化が少ない
- 全パッドの中で高級感は随一
ホワイト・ダークグレー・ゴールド・シルバー・シャンパンゴールド・ピンクゴールドの6色あります。パッドとフレームカラーを合わせると、統一感が出てお洒落な雰囲気になります。


セラミックは汗や皮脂で金属が溶け出さず、耐久性が高いです。デザイン的にも光沢が綺麗で、見た目がいちばん良いパッドです。

とうもろこし由来の鼻パッド
「コーンチタンパッド」はパッド素材がとうもろこしの自然素材で、金属芯がチタンです。

アレルギーを引き起こしやすい添加剤などを使っていないので、敏感肌の方にオススメです。
コーンパッドのメリットとデメリットは次のようになります。

まとめ

今回はお悩み別のオススメ鼻パッドをご紹介しました。
フィット感に優れたタイプや肌に負担をかけないタイプなど、鼻パッドにはたくさんの種類があります。
鼻パッドを変えることでメガネをかけるストレスが軽減できる可能性があります。
どの鼻パッドがいちばん優れているかは一概には言えません。なぜなら、鼻の形状やフィット感の好みは人それぞれだからです。
鼻パッドを自分で交換すると見え方が変わることがあるので、メガネ屋さんで交換してもらうのがベストです。