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TR90のメガネのデメリットは?TR素材のメガネフレームの特徴を解説

  • TR-90のメガネのメリットとデメリットを知りたい
  • 日本製のTR-90のメガネはあるの?
  • TR-90のメガネは安いけど、買って大丈夫?

TR90はポリアミド系樹脂の一種です。「ティーアールきゅうじゅう」と読みます。

安いメガネに使われる素材ですが、機能性が低いわけではありません。軽くて柔らいという特徴があり、快適なフィット感が得られます。

TR-90のメガネは2000年代からありましたが、TR-90のメガネを世に広めたのはJINSの「エアフレーム」です。2009年に誕生し、累計2,200万本以上の販売実績があります。

この記事では、TR90のメガネの特徴やメリット・デメリットを徹底解説します。

TR-90のメガネの最大の魅力は値段が安いこと。5,000円程度で購入できます。デメリットもありますが、メリットのほうが多いです。

目次

メガネのTR90素材の特徴(メリットとデメリット)

TR-90のメガネはインジェクションという手法で製造されます。ペレットと呼ばれるプラスチック樹脂の粒を溶かして、型に射出して成形します。

TR-90はメガネに求められる特徴をたくさん持っている優秀な素材です。

TR90のメガネのメリットとデメリットをまとめました。

メリット
デメリット
  • 安い
  • 軽い
  • 弾力性がある
  • 豊富なカラバリ
  • クリア系の色が得意
  • 発色が綺麗
  • プリントや柄が自由
  • 劣化しにくい
  • 変形しにくい
  • チープな質感
  • 塗装・コート剥げ
  • クリングスの破損
  • 修理不可
  • 細かい調整不可

値段が安いことを考えると、多少のデメリットは気にならないレベルです。とにかくコスパに優れています。

TR90のメガネのメリット

TR素材のメガネのメリットをくわしく解説していきます。

快適な掛け心地

軽くてしなやかなので、ストレスなく掛けられます。

テンプル(つる)の表面が丸みを帯びていることが多く、肌へのアタリが柔らかく、ソフトな掛け心地です。

トラブルが少ない

素材自体に粘りがあるため、リム(レンズを囲う枠)が切れたり、テンプル(つる)が折れたりといったトラブルがほとんどありません。

レンズを外して、3回くらいフロントをねじっても切れないほど丈夫です。無理やり折ろうとしても一苦労します。1方向に90度以上曲げて、反対方向に曲げてを何度も繰り返してもなかなか折れません。

粘りがあって曲げに強いです。

熱に強い

熱に強く、耐熱温度は約80℃〜100℃です。

サウナ用メガネやお風呂メガネにもTR-90が採用されることがあります。

発色が綺麗でプリント柄が映える

透明度が高く発色が綺麗なため、テンプル内側の柄やデザインが映えます。

素材が無色透明なので、クリア系の色と相性がいいです。

劣化・変形しにくい

劣化しにくく、寿命が長いこともメリットのひとつ。

形状記憶の性質があり、変形しにくい素材なので、快適な掛け心地が長く続きます。

安全性が高い

TR90はスイスの医療器具メーカーによって開発された素材です。

医療用カテーテルや哺乳瓶などにも採用され、日本食品衛生法にも合格している安全性が高い素材です。

金属や耳あてのラバーでかぶれる人は、金属を一切使っていないオールTR-90のフレームがオススメです。

TR90のメガネは壊れやすい?

TR-90のメガネには次のようなデメリットもあります。

いちばんのデメリットは見た目が安っぽいことでしょう。

TR-90は壊れにくいですが、商品によっては壊れることがあります。

よく起きるトラブルは次の2つです。

  • クリングス(針金のような鼻の部分のパーツ)の破損
  • 塗装/コート剥げ

それぞれくわしく解説していきます。

クリングス(鼻の部分)の破損

TR-90のメガネによくあるのがクリングスの破損です。

素材自体が柔らかいので、埋め込んだクリングスがぐらついたり抜けたりしやすいです。

最近はクリングスを2か所で留めているため、トラブルは減りました。1本で留めているタイプには注意が必要です。

塗装/コート剥げ

材料に塗料を練り込んだタイプと成型後に塗料を吹き付けるタイプの2種類あります。

塗装タイプはベトッとペンキで塗ったようなチープ感が漂います。しかも塗装が剥がれやすいです。

自分でレンズを無理やり外すと、塗装が剥がれることも。

最近では、子ども用フレームを中心にトップコートなしの練り込みタイプも登場しました。コートなしタイプはコート剥がれの心配はありません。

TR90のメガネフレームの製造国は?

TR-90のメガネのほとんどが中国で製造されています。最新の機械を導入しているので、品質レベルが高いです。

以前は韓国製もありましたが、韓国メーカーはTR-90のメガネを作るのをやめています。設備投資や人件費を考えると、販売価格が安すぎて、採算が合わないためです。

日本製のTR90のメガネはある?

TR90のメガネを作っているメーカーは日本にはありません。

10年くらい前は、テンプルだけTR素材の日本製メガネがありました。今でも機械を持っている工場はあると思うので、作れないことはありません。

ただ、10年前の時点で、日本製のTR-90のメガネは中国に品質で劣っていました。製造する機械が古く、綺麗に作れないどころか、ゴミや気泡がたくさん混入して不良品ばかりでした。

メガネ屋さんで日本製のTR-90のメガネを見つけたら要注意ですね。中国で作って「Made in Japan」の印字をしているだけなら、品質には問題ありません。

TR90は安いからダメな素材?

安いTR-90のメガネは低品質と思われがちですです。

TR素材には「安価な格安メガネ」という悪いイメージがつきまとうので、TRという言い方を避けて別の呼び方をすることがあります。

響きのいい「Swiss Technology」と書かれている商品は、TR素材の場合が多いですね。

TR素材は低コストで製造できるというだけで、質が悪いわけではありません。

高級フレームに使われるオプチルという素材と同じ質感と掛け心地です。

まとめ

この記事では、TR素材のメガネについて解説しました。

TR90のメガネは安いですが、必要十分な機能を備えています。

掛けたまま寝転んでも歪みにくいため、家メガネにピッタリです。

ただ、細かい調整ができないので、見え方や掛け心地にこだわる人にはオススメできません。

パッと見ただけで安物だとわかる質感のため、見た目に気を遣う人も避けたほうがいいかもしれません。

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