
中学生になると部活動、テスト、受験勉強など生活スタイルもさまざまに変化します。
机に向かう時間も増え、黒板の字が見づらいなど視力の変化を感じはじめたら、メガネが必要かもしれません。
はじめてメガネをかける中学生は、どんなメガネを選んだらいいのかまったくわからない場合がほとんどです。
中学生にもなると、おしゃれにこだわりを持ちはじめる時期なので、デザインの好みもあると思います。
この記事では、中学生メガネを選ぶときの大切なポイントや注意点をご紹介します。あわせて、中学生はどこでメガネを買うべきかについても解説します。

中学生がメガネを買うときの注意点

中学生がメガネを買うときに気をつけるべきポイントを5つご紹介します。
- サイズ感
- フレームデザイン
- 安全性
- 耐久性
- 度数
中学生ならではの選び方のポイントもあるので、それぞれくわしく解説していきます。
サイズ感
まず重要なのはメガネのサイズです。
中学生はまだまだ成長途中です。成長するにつれて、顔も大きくなります。
大人用のメガネフレームで問題ないケースが多いですが、顔幅や頭部の形、顔の奥行きなど一人ひとりちがうので、メガネのサイズ選びは慎重におこないたいところです。
ジャストサイズのメガネの選び方については次の記事でくわしく解説しています。

メガネフレームの横幅
フレームの横幅は、正面から見て顔幅にぴったりと沿うサイズがベストです。

フレームの横幅が顔から大きくはみだすサイズは、メガネをぶつけやすくケガの元になります。
顔幅よりも大きなデザインはズレ落ちやすくなります。
フレームは小さすぎてもいけません。こめかみが締めつけられたり、耳の後ろが痛くなったりします。
メガネフレームの縦幅
フレームの縦幅が狭すぎると、目線を下げたときにフレームの枠が視界に入り邪魔になるので、勉強に集中できません。
ある程度レンズの縦幅があり、視野を確保できるフレームを選びましょう。
メガネのテンプルの長さ
実際にメガネをかけた状態で、テンプル(耳にかける部分)の長さを確認することが必要です。
耳の後ろでテンプルが余りすぎていると、周囲の突起物などにひっかかることがあり危険です。
デザイン
メガネのデザインによって顔の印象が変わります。
ここではメガネフレームの代表的なデザインと特徴についてご紹介します。
- スクエア型
- オーバル型
- ウェリントン型
- ボストン型
- ラウンド型
スクエア型

スクエア型は長方形で角ばった形状のフレーム。シャープで大人っぽいイメージになりたい場合にオススメです。
きちんとした印象があるフレーム形状のため、制服にピッタリです。

真面目そうに見えることから、先生に与える印象も良くなるかもしれません。
オーバル型

オーバル型は楕円形の曲線的なフレーム。優しい印象があり顔になじみやすいという特徴があります。
顔の印象を変えにくいので、「メガネをかけている感じ」を出したくない場合にオススメです。
ウェリントン型

ウェリントン型は台形を逆さにしたようなフレーム。縦幅は大きめで、主にプラスチック製のメガネに多いデザインです。
スキニーなウェリントン型はスクエア型のような真面目な印象があります。一方、太めのウェリントン型はクラシック感があり、オシャレな雰囲気になります。
ボストン型

ボストン型は曲線のある逆三角形をしたフレーム。丸みがありソフトでオシャレな印象になります。
若い世代に流行のデザインですが、装飾が多いクラシック感の強いボストン型の場合、中学生がかけると違和感があると思います。

ちょっと背伸びしすぎた感じになるかもしれません。
ラウンド

ラウンド型とは丸い形をしたフレームのこと。クラシカルで個性的な印象を与えます。
デザイン自体はカッコいいものが多く、ラウンド型メガネを愛用している芸能人もたくさんいます。
ただ、ラウンド型はボストン型よりも大人びた雰囲気があり、中学生にはかけこなすのは難しいかもしれません。

大人っぽい顔なら似合うと思います。

耐久性
メガネには耐久性が求められます。授業中や部活動中に壊れたら困ることになります。
フレームのデザインによっては、もともと壊れやすいメガネがあるので注意が必要です。

フチが細すぎるタイプやフチのないレンズがむき出しのタイプは、行動的な中学生には不向きです。

メガネの扱いに慣れていない場合や部活動をしている場合、レンズを全て囲んだフチあり(フルリム)タイプが丈夫なのでオススメです。
安全性
球技やダンスもある体育の授業や部活動など、体を激しく動かす機会が多い中学校生活。
転倒や衝突したときに、「相手にケガをさせない・自分がケガをしない」安全なメガネでないといけません。

激しいスポーツをする場合は、スポーツに特化したフレームやズレ落ち防止のバンドもあるので、メガネ店で相談してみてください。
メガネフレームの安全性をチェックするポイントは次の3つです。
- クリングス(針金パーツ)
- デザイン
- フィット性
クリングス(針金パーツ)

クリングス(針金のようなパーツ)が柔らかすぎる場合、クリングスが折れてしまうことがあります。
反対に、クリングスが硬すぎる場合も危険です。衝撃が加わったとき、鼻パッドが顔面に強く押しつけられ、目の周囲をケガをすることがあります。
デザイン
下の画像のようなエッジの効いた尖ったデザインは避けるようにしましょう。


廊下を走り回る生徒もいるので、ぶつかったときに尖った部分が刺さる恐れがあります。
フィット性
ホールド感があって動きに強いメガネが安心です。
激しい動きでメガネが外れてしまうと、思わぬ事故につながりかねません。
中学生はメガネをどこで買うのがいい?

JINSやZoffの値段の安さとオシャレな雰囲気は魅力ではありますが、格安店の店内は混みあっていることが多く、スタッフに相談するのをためらってしまうことがあります。
はじめてメガネを購入する場合、パリミキ・愛眼・眼鏡市場のような接客が丁寧でじっくり相談しながら選べる眼鏡専門店が安心です。
次の3つのポイントを重視して、メガネ屋さんを選ぶといいでしょう。
- スタッフのレベル
- 値段
- アフターサービス
スタッフのレベル
検眼は最も大事なポイントです。
検眼とは、文字通りお客さんの視力を測定し、近視や乱視などの眼の状態を検査することです。

測定した度数をもとに、使用環境や用途を考慮して、最適なレンズ度数を決定します。
メガネ屋さんで検眼する場合、中学生とコミュニケーションが上手くとれて検眼にも慣れている、ベテランのスタッフさんにお願いするのがオススメです。
検眼のときに何をすればいい?
検眼する前に、どのような場合に困っているのかを伝えることが必要です。
例えば黒板が見づらいなら、黒板までどのくらいの距離なのかあらかじめ調べるなど、準備しておくことでスタッフさんとのやりとりもスムーズになります。
度数を決定する前に、テストレンズを使用して目が慣れるために時間をおいて様子をみることも大切です。
実際に使用している教科書などを持参して見え方のチェックをすることもおすすめします。
また、眼科で検眼してメガネの処方箋を出してもらいメガネ屋さんに提出する方法もあります。
ただ、眼科処方箋の度数は絶対であり、メガネ屋さんで勝手に度数を変更して作成することができないので、眼科で納得のいく検眼をきちんとしてもらうことが重要です。
値段(品質)
メガネの値段はさまざまです。JINSやZoffなら5,000円程度でメガネをつくれます。
一方、パリミキや愛眼、眼鏡市場などでは、いちばん安いメガネでも1万3千円ほどしますし、数万円するメガネも取り扱っています。
メガネはぜんぶ同じように見えるかもしれませんが、品質にちがいがあります。

2万円前後のメガネであれば、掛け心地が快適で、耐久性に問題はありません。
次の記事では高いメガネと安いメガネの違いについて解説しています。

アフターサービス
度数がこのまま進むか、止まるかについては年齢に関係はなく個人差がありますが、成長過程の中学生は、視力が変わる可能性があります。
大人より活発で、モノの扱いも雑なこともあるので、メガネを壊してしまうリスクもあります。
なので、レンズ交換する可能性やメガネが破損する可能性があることを前提に、保証が充実したメガネ屋さんを選ぶようにしましょう。

ほとんどのメガネ屋さんが、子どもを対象にした手厚い保証を提供しています。
保証やアフターサービスはメガネ屋さんによって異なります。
ここでは眼鏡市場の子ども向け保証(U15特典)について紹介します。
眼鏡市場の子ども向け保証(U15特典)の内容
見え方保証 | 破損保証 | 品質保証 | |
通常保証 | レンズ交換無料(6カ月以内) | フレーム代金の半額(1年以内) | 無料交換・無料修理(1年以内) |
U15特典 | レンズ交換無料(6カ月以内) レンズ交換5,940円(7カ月~1年) | フレーム交換無料(3カ月以内) フレーム代金の半額(4カ月~1年) | 無料交換・無料修理(1年以内) |
眼鏡市場は次の3つの保証を提供しています。
- 度数の進行、度数に慣れない場合、レンズを交換してくれる見え方保証
- フレームが壊れたときに交換・修理してくれる破損保証
- フレームの品質に問題があったときに交換してくれる品質保証

中学3年生以下の子ども向けの保証内容はすごく手厚くなっています。
さいごに

今回は、中学生がメガネを買うときの注意点とメガネ屋さんの選び方を解説しました。
中学生がメガネフレームを選ぶときは次の4つのポイントが重要です。
- サイズ感
- デザイン
- 安全性
- 耐久性
メガネ屋さんを選ぶときは次の3つのポイントを重視しましょう。
- スタッフのレベル
- 値段(品質)
- アフターサービス
最近のメガネ屋さんは、ふらっとお店に入りやすくなっています。いろんなメガネ屋さんを訪ねて、お店の雰囲気や品ぞろえをチェックしましょう。
メガネを適当に選んでしまうと、見え具合や掛け具合が悪くてあとで困ることになるので、じっくり時間をかけて選ぶようにしましょう。

わたしが中学生のときは、メガネは親と買いに行くものでした。今の中学生は友達と一緒にメガネを買いに行くことも珍しくありません。
ただ、メガネは洋服とはちがい、視力の測定、レンズの選択、決定した度数についてのスタッフからの説明、保証やアフターサービスの案内など確認事項がたくさんあります。
メガネは目の健康に関わることなので、親と一緒に買いに行くほうが、何かと安心だと思います。